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1990 年度 研究成果報告書概要

高齢化にともなう地域社会の変貌に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01450040
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関秋田大学

研究代表者

佐藤 守  秋田大学, 教育学部, 教授 (50006524)

研究分担者 松岡 昌則  秋田大学, 教育学部, 助教授 (70111242)
沢井 セイ子  秋田大学, 教育学部, 助教授 (90091800)
佐藤 守  秋田大学, 教育学部, 教授 (60006533)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
キーワード高齢化社会 / 地域生活 / 地域生活機能 / 地域福祉 / 家庭生活
研究概要

本研究の目的は、高齢化社会をむかえて、高齢者にたいする今後の地域福祉のあり方とそれにたいする教育課題を明らかにすることにあり、5つの部分からなる。まず、わが国および秋田県における高齢化の進行状況とそれに対するさまざまな対策をとりあげ、さらに高齢者自身や高齢者にたいするの主体的な対応としての活動を分析することにより、活動を成立させる条件としての住民意識の存在形態を析出した。第2に、高齢者の日常的な家族生活と地域の人々との関係のあり方を、アンケ-ト調査から分析した。調査対象地は、都市的生活形態として秋田市川尻地区、通勤兼業地帯としてあととり層を滞留させている農村として南秋田郡井川町、地域労働市場が狭隘で若年層が流出している山村として秋田県上小阿仁村の三市町村である。なおここでは、福祉教育を学校や社会教育現場とともに、地域のなかで充実するための条件についても分析を行った。第3は、上の三市町村における結果をふまえて、高齢者の生活を、それぞれの生活場面における人間関係構造を総合的に分析するための地域調査である。山村には高齢者の多くの仲間が形成され、濃密な社会関係が存在し、通勤兼業農村は老人クラブ等の組織的な対応が行われている。これに対して、都市では高齢者の個別的できわめてインフォ-マルにまかされており、組織的な取り組みの必要を明らかした。第4は、今後の地域福祉のあり方と生涯学習構築に対して、地域福祉政策を有機的に結びつけることの課題を提起した。また、住民の側からの対応として、地域に生活する人々のあるべき関わり方とその組織化の試案を示した。最後に、このような組織化にたいして、今後、住民各層が取り組むべき生涯学習課題として、これまでの自己啓発を基盤としながらも、他の人びとに対する働きかけや協同の作業を通して、住民の生活福祉に資する必要を明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 佐藤 守,佐藤 怜,沢井 セイ子,松岡 昌則: "長寿社会ー高齢者と地域社会ー" 多賀出版(一般学術図書刊行助成費申請中), 432 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Mamoru Sato, Satoru Sato, Seiko Sawai, Masarori Matuoka,: Tage Shuppan. Aging Society-the Aged and Community, 432 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1993-08-12  

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