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1991 年度 研究成果報告書概要

環境に関する民俗的認識と民俗技術的適応

研究課題

研究課題/領域番号 01450050
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 文化人類学
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

小野 正敏  国立歴史民俗博物館, 考古研究部, 助教授 (00185646)

研究分担者 安室 知  横須賀市人文博物館, 写芸員, 学芸員 (60220159)
橋本 裕之  国立歴史民俗博物館, 民俗研究部, 助手 (70208461)
篠原 徹  国立歴史民俗博物館, 民俗研究部, 助教授 (80068915)
福田 アジオ  国立歴史民俗博物館, 民俗研究部, 教授 (60120862)
上野 和男  国立歴史民俗博物館, 民俗研究部, 助教授 (80062008)
研究期間 (年度) 1988 – 1991
キーワード黒島 / 生業活動 / 民俗的認識 / 風土 / way of life
研究概要

「環境に関する民俗的認識と民俗技術的適応ー沖縄・八重山地方と東北地方の比較を中心にー」というテ-マのもとでこの3年間フィ-ルドワ-クを中心に調査を行なってきた。別途添付した報告書はその成果の一部である。この報告書では沖縄・八重山地方の黒島及び西表・与那国と瀬戸内沿岸の溜池集中地帯のものを取り上げておいた。それぞれ珊瑚礁と溜池に象徴される特異な環境条件をもった地域であり、それが所与のものであろうと作り出したものであろうと、そこに生業活動を営む人々は長い歴史を通じてその環境の特異性を生活のなかに取り入れて付き合ってきた。いわば環境との付き合い方の民俗的・歴史的特徴というものを見出すことができた。両地域とも特に水を巡る民俗が生成されてくる背景を生業構造を通してみている。広い意味で自然利用の自然誌的、技術誌的記述を通して民俗を支える心意を抽出しよとしたわけである。この試みはある民俗を人化の要素として分解してしまうのではなく当該地域の生活・社会・歴史・文化の系として、つまり民俗を支えるシステムとして把握しなければならないことをいっている。その地域の風土というようなものがこうした生業構造と深い関連をもつことを示唆している。その地域の風土を理解するとは、民俗の背後にある民俗的認識を知らねばならない。そしてその民俗的認識は環境に関する人の営為の蓄積によって生成される。そのために自然誌や技術誌という具体的な記述を通して検討されなければならないことが明らかになったといえる。

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公開日: 1993-03-16  

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