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1990 年度 研究成果報告書概要

日本出土の貿易陶磁器に関する文献目録の作成

研究課題

研究課題/領域番号 01450059
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 考古学
研究機関専修大学

研究代表者

亀井 明徳  専修大学, 文学部, 助教授 (70204633)

研究期間 (年度) 1989 – 1990
キーワード中国陶磁器 / 貿易陶磁器 / 文献目録 / 越州窯青磁 / 竜泉窯青磁
研究概要

わが国の貿易陶磁器を出土する遺跡数,年代,出土陶磁器の種類や組成などの問題について、全国規模で考える際の基礎資料が従来欠けていた。本研究の目的はその欠を補い、貿易陶磁研究の今後の基礎的デ-タを集積するところにあった。2年間の研究により、その所期の目的に到達することができ、全国47都道府県の資料を集成した。
1985年現在、貿易陶磁器を出土している遺跡総数は、2684個所である。1975年に筆者は、同様な集計をおこない約800個所を抽出したが、その後の発掘調査によって急激に遺跡数が増大していることがわかる。文献目録記載の遺跡数からつぎの諸点が指摘できる。
1、遺跡を地域別にみると、九州と近畿地方は、ほぼ同じ割合で多く、両者を合わせると全国の約半分を占めている。関東以北はやはり少く、貿易陶磁器の分布は西高東低の傾向にある。
2、時期別の割合をみると、12〜14世紀の遺跡が過半数を占め、鎌倉時代に貿易陶磁器はもっとも広く受容されていたことを示している。ついで、15〜16世紀を中心として、主として山城・居館跡の出土例が全体の1/3を占める。これらに対して、11世紀以前の遺跡数は非常に少く、いわゆる初期貿易陶磁器の比率は10%にもみたない。
3、地域別・時期別をくみあわせてみると、11世紀以前の遺跡は九州が約半分の占有率であり、12〜14世紀では、近畿地方が九州と並らび、凌駕するほどになる。さらに次の15世紀以降になると、中部地方が台頭し、近畿・九州と並び、全国を3分する遺跡数となる。
以上の文献目録の作成と並行して、基礎的な遺物研究をすすめ、主に福岡市博多遺跡群の資料整理にもとづいて、越州窯と竜泉窯青磁の編年的論考を学会誌に発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 亀井 明徳: "草創期竜泉窯青磁の映像" 東洋陶磁. 19. 5-27 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 亀井 明徳: "韓国磁器発生〓關〓諸問題(分担執筆P65〜79)" 韓国考古美術研究所, 94 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Akinori Kamei: "Vision of the Earliest Phase of Lung-chuan Ware" Toyo Toji (Oriental Ceramics). vol. 19. 5-27 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Akinori Kamei: Aspects of the First Appearance on Ceramics Fired in Korea, (The Korean Institute of Archaeology and Art, Soul, 1990), 94

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1993-08-12  

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