研究概要 |
研究計画2年度に当って,文献調査を中心とした初年度から,その調査を断続させるかたわら,分家整理とデ-タ集積に作業の中心を移した。その作業内容は下記の通りである。 1.新宿歴史博物館,東京大学,京都外国語大学において,昨年に引き続き調査を行い,デ-タ集積のための基礎資料の整理をほぼ完了した。 2.海外の図書館資料は米国議会図書館,ヴァ-ジニア大学の一部を除いて入手を完了した。 3.昭和女子大学近代文学文庫,日本近代文学館の資料に基づいて,既刊の書誌的研究の訂正や追加を行った。これについては全作業量の約30%を完了した。 4.今年度開かれた小泉八雲来日百年記念フェスティバルにおいて,目録の集積状況について,日米関係図書館司書会議で報告し,集積された目録の初校を配布し,意見を求めた。 5.自筆原稿の集積がほぼ完了したので,国内外の図書館の資料3万点について,約8500項目に目録化して,平成3年3月に松江市立図書館より出版した。 以上の作業のほかに,国内外のコレクションに登録されていない小さな資料や最新の資料及び言及のみを含む書籍について調査蒐集を続けていて,最終年度である次年度内に補遺を出版し,3年計画の作業を終える予定である。
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