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1989 年度 実績報告書

フランス文学における旅の観念と世界像の変容-関連文献目録(デ-タ・ベ-ス)作成と作品の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01450067
研究機関東京大学

研究代表者

菅野 昭正  東京大学, 文学部, 教授 (20012271)

研究分担者 小倉 和子  東京大学, 文学部, 助手 (50214094)
野崎 歓  東京大学, 文学部, 助手 (60218310)
月村 辰雄  東京大学, 文学部, 助教授 (50143342)
塩川 徹也  東京大学, 文学部, 助教授 (00109050)
田村 毅  東京大学, 文学部, 助教授 (90011379)
キーワードフランス文学 / 紀行文学 / 世界観 / 宮廷恋愛物語 / 大航海時代 / 東方紀行 / 旅
研究概要

本研究は、フランスにおける紀行文学を通観することによって、フランス社会における世界観の形成と変容の過程を解明することを目的としている。本研究参加者は、各自の専門領域に従い、中世、十六世紀から二十世紀・現代文学までの各世紀を分担し、各時代の紀行文学に関連する作品とその研究書等を網羅する文献目録の作成に努めるとともに、代表的事例を選び、研究書の選定・購入の作業をおこなった。
中世文学では(月村担当)、「宮廷恋愛物語における旅行記述の役割について」をテ-マとし、十六世紀では(二宮担当)、大航海時代のフランスとアメリカ大陸との関係についての研究、とくにジャン・ド・レソ-のブラジル旅行記を翻訳し刊行した。十七世紀及び十八世紀文学では(塩川担当)、シャルダン「ペルシャ及びインド紀行」、ロベ-ル・シャ-ル「インド旅行日誌」をとりあげた。十九世紀文学(野崎担当)からは、ネルヴァル、二十世紀文学(小倉担当)からはイヴ・ボヌフォワをとくに選び、野崎・小倉の両者は日本仏語仏文学会において研究成果の一端を発表した。在外研究員として渡仏した田村は、フランス国立図書館を中心に紀行文学に関する文献、文献目録、及びデ-タ・ベ-スの調査を行った。
また、旅の観念と世界像の変容を各自代別に個別的に把握するだけではなく、より明確に、通時的に把握する視点を探求するために、菅野を中心に共同討議が重ねられた。
他方、当初の予定通りマイクロ・コンピュ-タ-・システムを購入し、デ-タ・ベ-ス作成のための設備を整えることができた。しかし、綜合的な文献目録の作成には今後かなりの人手と時間とが必要になることが予測される。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 田村毅: "ネルヴァルのナポリ幻想" 文学. (7月号). 100-115 (1989)

  • [文献書誌] 塩川徹也: "パスカルの戦争論・平和論" 仏語仏文学研究. 4. (1990)

  • [文献書誌] 塩川徹也: "Imagination,fantaisie et opinion:Pourguoi Pascal prend-il pour theme l'“imagination"dans le fragment 44-78 des Pensees?" EQUINOXE. 6. (1990)

  • [文献書誌] 月村辰雄: "摘まれなかったバラ-『バラ物語』論争と擁護派の論旨について-" 仏語仏文学研究. 4. (1990)

  • [文献書誌] 野崎歓: "劇評家ネルヴァル-演劇時評から夢の物語へ-" 日本フランス語フランス文学会(口頭発表). (10月). (1989)

  • [文献書誌] 小倉和子: "L'Enterrement d'un miroir-la fonction de l'image dans la poesie d'Yves Bonnefoy" Etudes de langue et litterature francaises. 56. 187-202 (1990)

  • [文献書誌] 菅野昭正(共著): "読む事典フランス" 三省堂, (1990)

  • [文献書誌] 菅野昭正(共編・共訳): "マラルメ全集第2巻" 筑摩書房, 540p 350p (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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