研究課題/領域番号 |
01450068
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
冨永 明夫 東京大学, 教養学部, 教授 (70012317)
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研究分担者 |
松村 剛 東京大学, 教養学部, 助手 (00229535)
椎名 亮輔 東京大学, 教養学部, 助手 (40215934)
中地 義和 東京大学, 教養学部, 助教授 (50188942)
湯浅 博雄 東京大学, 教養学部, 助教授 (30130842)
竹内 信夫 東京大学, 教養学部, 助教授 (00107525)
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キーワード | マラルメ / 象徴主義 / ジャ-ナリズム / ランボ- / 受容 / 音楽学 / 第三共和制(フランス) / 文献学 |
研究概要 |
平成三年度の研究業績は、大別して以下の3領域に分けられる。 1。象徴主義の時代における文学と思想の関係。 2。第三共和制下の文学・芸術と社会の関係。 3。文献学の問題点。 1については竹内がマラルメの場合を取り上げ、詩人・批評家マラルメが当時の社会的状況の中でいかなる形式を選択し、その根底に流れる思想を裏付けるためにいかにデ-タ・ベ-スが有効な手段となりうるか、また、同時代のジャ-ナリズムの実証的な調査がいかに不可欠な方法であるかを示した。 2については湯浅が詩人ランボ-の作品の詳細な読解を試み、そこに現代思想の問題点との関連を指摘し、また詩人の軌跡についても年代的に追跡する研究をおこなった。また中地はランボ-の日本における受容をフランスで発表し、日本人としての比較文学的な貢献と言えよう。椎名は音楽学の観点から芸術と社会の相関を考察した研究を続けている。 3については、従来受動的にしか享受されてこなかった文献学の成果を、その時代におきなおしてその思想的、社会的意味をまで視野におさめた研究を松村がおこなった。
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