研究課題/領域番号 |
01450071
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
岡田 恵美子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (90160671)
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研究分担者 |
町田 和彦 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70134749)
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キーワード | ペルシャ語 / イラン / 文学 / グルガ-ニ- / ヴィ-ス・ウ・ラ-ミ-ン / パソコン / デ-タベ-ス / ペルシャ文字 |
研究概要 |
〔資料について〕 本研究課題であるペルシャ文学・文化資料のデ-タベ-ス化に基づき、本年はイラン人が伝統的教養として挙げているペルシャ古典文学の中から資料を選択してデ-タベ-ス化する作業にかかった。選択された資料は1040〜50年にF.Gurganiによって記された長編叙事詩“Vis u Ramin"である。本作品はイスラム期に記されながらパルティア伝説に基づく内容であるため、イスラム以前のイラン人の生活、習慣、信仰、思想(殊に女性に関して)が如実に記された貴重な資料と判断した為である。 なお資料分析と同時に本作品の和訳を行い近日中に出版される予定である。資料分析に伴い必要と思われる事項に関しては論文によって発表した。 〔パソコンによる入力について〕 ペルシャ語をパソコン入力するためのコ-ド体系を決めた。このコ-ド体系に従って上記のペルシャ語資料“Vis u Ramin"の入力を終了し、現在そのチェックと修正が進んでいる。 アスキ-コ-ドを使用したペルシャ文字の表記は、現在統一された標準規格がないが、どの規格からも任意の規格に変換できる汎用のコンバ-タを開発した。これにより入力者は自分の最も慣れた規格に従い入力できる。また、すでに他で完成しているデ-タベ-スも、規格の違いを気にすることなく利用できることが可能になった。 〔パソコンによる出力について〕 標準テキストファイル(アスキ-ファイル形式)のペルシャ語デ-タを、本来のペルシャ文字で印字、表示するプログラムを完成させた。入力済みのデ-タのチェックは、このプログラムによって印字されたものを使用している。
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