研究課題/領域番号 |
01450075
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
山脇 貞司 静岡大学, 人文学部, 教授 (10036006)
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研究分担者 |
三富 紀敬 静岡大学, 人文学部, 教授 (80135227)
本間 重紀 静岡大学, 人文学部, 教授 (30013014)
布川 日佐史 静岡大学, 人文学部, 助教授 (70208924)
田中 克志 静岡大学, 人文学部, 教授 (40115142)
坂本 重雄 静岡大学, 人文学部, 教授 (10021825)
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キーワード | 高齢化社会 / 社会保障 / 静岡県 / 福祉 / 老人 |
研究概要 |
「高齢化社会論と社会保障制度改革」では、「高齢化社会論」が高齢化対策の実施を通して、政策にとってのプラス面を取り上げるようになってきているが、他方、出生率の低下など新たなマイナス面への対応が急がれることを指摘しえた。 「高齢者と社会」では「ヨ-ロッパ農村社会の隠居制」が豊かな農民層の間での老人扶養の形態であったこと、「高齢化社会を迎えてー仏教の立場からー」は、制度をつくるだけではだめで、真に老人のいのちの尊厳を守る思想が育っていなければだめであること、「高齢者の人格発達と生活保障」では、「三つの願いテスト」をデイサ-ビス利用者と特養老人ホ-ム入所者に行い、前者が後者より願いの内容・質・量からみても人格としての発達要求を強くもっていること、を検討しえた。「高齢者福祉と法制度」では、「介護と扶養」が、家族による介護を真に可能にする法制度上の整備を、「税制のあり方をめぐる問題点」は、社会保険料を所得税に統合して、同税収入は社会保障費に優先的に支出することを義務づけるという意味での目的税化していくことを、提唱する。「高齢者の雇用問題」では、「高齢者雇用保障の政策課題」が高齢者雇用安定法改正問題を、「県内造船の『構造不況』と中高齢者雇用問題」がその実態を、「高齢者と労働市場」、「高齢者雇用に関する予備的研究」が、近年、欧米でも出生率の低下、年金財政のひっ迫が契機となって高齢者の労働化の傾向を明らかにしえた。「高齢者生活と住居」では、「高齢者の居住様式の問題」が、県の高齢者住宅相談事業を紹介し、県の行政のバックアップの必要を、「静岡県における人口高齢化問題の地域性」が地域の実情にあわせた高齢者対策を進めていく必要性を、「有料老人ホ-ムの利用関係をめぐる法・政策の展開」が、ホ-ムの設置自体への法的規制の必要性を、指摘しえた。
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