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1990 年度 実績報告書

環太平洋地域の国際協調と経済発展に関する理論的実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01450083
研究機関神戸大学

研究代表者

西向 嘉昭  神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70031383)

研究分担者 西島 章次  神戸大学, 経済経営研究所, 助教授 (70116234)
片山 誠一  神戸大学, 経済経営研究所, 助教授 (70047489)
井川 一宏  神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (80031392)
足立 英之  神戸大学, 経済学部, 教授 (70030666)
石垣 健一  神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (40047486)
キーワード国際協調 / 経済発展 / 財政赤字 / 水平貿易 / 直接投資 / 環太平洋諸国 / 経常収支 / 生産関数
研究概要

環太平洋地域の国際協調と経済発展に関する理論的研究の成果は、足立英之「A TwoーSector Model of Growth and Development of the World Economy」に示されている。さらに経済発展と財政赤字・インフレ税・ハイパ-インフレの関連については西島論文が検討を行っている。環太平洋地域で重要性を増しつつある水平貿易については松永論文が検討を行い、経済発展に与える直接投資の役割については井川論文が理論的分析を行っている。これらの理論的研究をふまえて、石垣論文、片山論文、山口論文は環太平洋地域の全体的動向やオ-ストラリアや中国の経済発展について実証的に分析し、この地域における国際協調と経済発展に関連する現状分析と問題点を明らかにしている。片山論文は、日本とNIEsとの相互関連に注目し、貿易構造の変化にともない、環太平洋地域内での産業調整の在り方が分析されている。石垣論文は環太平洋経済の重要な鎖の輪の1つであるオ-ストラリア経済が1980年代にどのような発展をとげたかを分析し、80年代の主要な経済問題が経常収支の赤字であることを明らかにした上で如何なる経済政策がとられるべきかが検討されている。山口論文は、中国の農業の生産関数を計量的に計測することによって、中国経済の発展にとって農業部門の持つ経済的意味を明らかにした。以上のような諸研究によって明らかになった政策的含意は、環太平洋地域の相互依存性が、貿易や直接投資を通じて高まっており、その結果、各国の経済政策の協調的実施が環太平洋地域の経済発展にとって不可欠となってきていることである。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 石垣 健一: "貯蓄・投資バランスと経常収支ー1980年代のオ-ストラリア経済ー" 経済経営研究年報. 39ーI・II. 99-124 (1990)

  • [文献書誌] 足立 英之: "A TwoーSector Model of Growth and Development of the World Economy" Discussion Paper,D.E.,Kobe University. 8905. 1-37 (1989)

  • [文献書誌] 西島 章次: "財政赤字・インフレ税・ハイパ-インフレ" 国民経済雑誌. 161ー2. 37-54 (1990)

  • [文献書誌] 松永 宣明: "水平貿易の理論" 国民経済雑誌. 162ー6. 1-17 (1990)

  • [文献書誌] 井川 一宏: "経済発展と直接投資ー技術と組織の移転ー" 経済経営研究年報. 40ーI. 31-44 (1990)

  • [文献書誌] 片山 誠一: "日本と環太平洋諸国の貿易構造の変化" 経済経営研究年報. 38ーI・II. 251-272 (1989)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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