研究課題/領域番号 |
01450090
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
安岡 重明 同志社大学, 商学部, 教授 (50066114)
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研究分担者 |
瀬岡 誠 大阪学院大学, 国際学部, 教授 (40028048)
石川 健次郎 同志社大学, 商学部, 助教授 (90104611)
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キーワード | 財閥 / 企業者 / 財務特性 / 準拠集団 / 所有 / 経営 |
研究概要 |
安岡と石川は、1990年2月17日に韓国大邱市啓明大学校にて開催された『韓・日経営史学会』へ招へいされ、主テ-マ「財閥史研究」にもとづき次の論題で研究発表をおこなった。安岡「戦前期日本の財閥所有者と専門経営者との関係」、石川「財閥史と企業集団論の接点」というものであった。のち安岡はこの報告を骨子として、「戦前期日本の財閥所有者と専門経営者の関係」(『経営史学』第25巻1号)の論文を発表した。石川は報告原稿をもとに「財閥(史)論斗企業集団論斗接点」(『経営史学(韓国)』第4輯)の翻訳論文を発表した。瀬岡は従来の近江商人出身の財閥系経営者の研究を精力的に続行し、「江州系企業者と準拠集団(三)企業者供給」(『滋賀大学経営学部附属史料館研究紀要』第23号)、「江商の企業者史的研究ー藤井善助の社会化の過程ー」(『彦根論叢』第258・259号)、「企業者活動供給の原基ー総合商社のル-ツー」(『彦根論叢』第262・263号)を発表した。 安岡は本研究による蓄積をもとに旧著を改訂し、新たに『財閥の経営史ー人物像と戦略ー』(社会思想社、1990年)を公刊した。 石川は、当初の計画どおり、財務デ-タの大量処理をコンピュ-タ-にて続行しているが、デ-タそのものの補正・追加にいささか手間取り業績(財閥系企業の財務特性の析出)の公表はいま少しのところである。 瀬岡は、財閥系経営者の意識と行動に関して、とくに近江商人との関りにおいて調査中である。
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