• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1989 年度 実績報告書

JITとCIMの環境における日本の原価計算・原価管理のケ-ス・スタディ

研究課題

研究課題/領域番号 01450094
研究機関筑波大学

研究代表者

門田 安弘  筑波大学, 社会工学系, 教授 (10078991)

キーワード原価計算 / 標準原価計算 / コスト・コントロ-ル / 原価改善 / 工数管理 / JIT生産方式 / 目標管理 / 原価企画
研究概要

本研究では、日本の自動車産業における原価計算の方法と、原価統制および原価企画の方法について、個々の自動車企業を訪問して探究した。
実際に取材した企業は、トヨタ・日産・マツダ・ダイハツ・鈴木・久保田鉄工(トラクタ-工場)などであった。得られた知見の概要は、次のとおりである。
1.原価計算については、各社ともスタンダ-ドな計算方法を採用しているが、(1)製造原価に占める各原価要素の構成比率の特徴と、それが近年の原価管理の重点の移動を生んでいること、(2)工程別の加工費配賦におけるマンアワ-・レ-トの意味、そして(3)標準原価計算の用途などが明らかになった。
2.原価統制(コストコントロ-ル)については、(1)「原価改善」としての改善活動が材料費・労務費・経費の費目別にどのように行われるのか、また(2)「JIT生産方式」が工数管理のためにどのように行われ、それが経理部の推進する原価管理といかなる関係になっているか、さらには(3)企業全体の「目標管理制度」と原価改善との結びつきはどのようになっているのか、などが明らかになった。
3.原価企画については、(1)これが重要になってきた環境的背景、(2)原価企画が利益管理の一貫として、目標利益の実現にとっていかなる位置づけになっているのか、(4)原価企画におけるプロダクト・マネジャ-の役割はいかなるものか、そして(5)原価企画の全体的なプロセスそのもの、などが明らかになった。
以上の研究に引続いて、平成2年度においては、「コンピュ-タ統合生産」(CIM)における原価管理のシステムについて、実態調査を通じて明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 門田安弘: "最近の事業部管理制度における利益管理と原価管理--久保田鉄工の事例--" 企業会計. Vol.41p,No.11. 4-8 (1989)

  • [文献書誌] 門田安弘: "実例自動車産業のJIT生産方式" 日本能率協会, (1989)

  • [文献書誌] Yasuhiro Monden(and Michiharu Sakurai): "Japanese Management Accounting" Productivity Press, 568 (1990)

URL: 

公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi