研究概要 |
平成元年度において,住宅及びケアサ-ビスの程度によって高齢者の住まい方を5カテゴリ-に分類して,そのカテゴリ-毎の調査対象者に対するインタビュ-調査を実施したが,高齢者のため調査に多大な時間を要し,調査を終了することができなかった。そこで今年度は、まず,継続調査として,地方自治体が提供している老人アパ-トに居住している中野区及び板橋区の高齢者へのインタビュ-調査を行い,昨年度の調査結果と一緒に分析をした.住まいの形態によりサ-ビスへの要求,生活の自立の差があることが明らかになった。 さらに今年度は,社会福祉関係者,福祉行政関係者,学識経験者,一般住民へのインタビュ-調査により,ソ-シャルサ-ビスシステムの問題構造をデマテル法を用いて同定化を行うことを試みた. サ-ビス供給主体,サ-ビスレベル,社会的・文化的要因によって,サ-ビスシステムに差異があることが明らかになった.
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