研究課題/領域番号 |
01450112
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
天野 敦子 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10024019)
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研究分担者 |
中尾 道子 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60115665)
渡辺 貢次 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (20024086)
野村 和雄 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90024083)
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キーワード | 学習活動 / 生活行動 / 健康調査 / 子どもの情動 / 皮下体温 / GSR / 心拍数 |
研究概要 |
(1)小学生を対象とした学習と健康生活に関する調査:4〜6年の660名の児童を対象として性別、学年別の傾向を分析した。男女を問わず最も好まれている教科は体育であったが、その他の教科は、男女で得意・不得意とするものが相当異なっていた。家での遊び方も男女で異なり、伝統的な子どもの実態に似ていた。体格や視力は、全国平均より優れていたが、疲れの症状を感じることがあるものが半数以上にみられた。対象児童は比較的ゆとりのある生活をしているがある程度現代社会の影響を受けていることが推察された。 (2)小学5・6年生男児を対象とした生体情報の測定:各学年4名づつ2校の合計16名について「算数」の授業中における情動をみるために、心拍数、皮下体温、GSRの測定を行った。全体を通して授業中に児童が挙手をした時および指名された時には、GSRの波形は下降したが、心拍数および皮下体温には上昇傾向がみられた。また、作業中のGSRや心拍数の波形には集中や馴れによると思われる安定や低下がみられた。(3)大学生の健康自覚(特に冷え症)についての調査:400名の大学生の調査結果から、男子学生は24.1%、女子学生は56.7%が冷えを自覚しており、その男女比は3:7であった。冷えの部位と冷えに伴いやすい症状には男女で違いがみられた。(4)女子大学生を対象とした生体情報の測定:冷え症の自覚者と無自覚者計16名の皮下体温、皮膚温、血流量の測定をした。胸部皮膚温と胸部皮下体温は健常者より冷え症者の方が常に高い値であったが、胸部皮膚温と手足末端の皮膚温の差はいづれも健常者より冷え症者の方が低く、いづれも有意差がみられた。冷えを訴える部位には血流量の減少がみられるものが多かったが、心拍数は両者の間に違いがなかった。
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