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1990 年度 実績報告書

数論と位相幾何学に於ける種々の基本的群とその構造の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 01460002
研究機関東京大学

研究代表者

川又 雄二郎  東京大学, 理学部, 教授 (90126037)

研究分担者 寺田 至  東京大学, 理学部, 助手 (70180081)
坪井 俊  東京大学, 理学部, 助教授 (40114566)
伊原 康隆  京都大学, 数理解析研究所, 教授 (70011484)
松本 幸夫  東京大学, 理学部, 教授 (20011637)
中村 博昭  東京大学, 理学部, 助手 (60217883)
キーワードガロア群 / モノドロミ-群 / インデックス
研究概要

3次元の極小モデルには特異点があり、各特異点にはインデックスという不変量が付随している。非特異モデル上では全く見えない存在であるにもかかわらず、このインデックスの全体=バスケットは双有理不変量であり更に変形不変量であることも知られている。さて3次元多様体の分類を行う時、ある一定のクラスの多様体についてはインデックスが有界であることが必要と思われる。以前、標準因子Kが数値的に0の時インデックスが有界であることを示したが、その延長として、Kが負の時もインデックスが有界でしかもK^3も有界であることを論文「Boundedness of QーFano threefolds」で示した。また全く別の方法により楕円曲面族の退化についてインデックスの有界性を論文「Moderate degenerations of algebraic surfaces」で示した。更に同論文では曲面の退化族の極小モデルは位相幾何学的には半安定族と殆ど同等のふるまいをすることを示した。
代数体K上定義された代数多様体Xを考えると、基本群π_1(X)は絶対ガロア群Gal(k^^ー/k)の拡大群となる。中村はXをπ_1(X)によって特徴づけることを研究し、種々の結果をえた。まずXが双曲型の曲線ならばGal(k^^ー/k)の拡大群としてのπ_1(X)によりXが同型を除いて唯一つ定まることを示した。また、XがP^1からいくつかの点を除いた多様体の場合に、π_1(X)の拡大群としての自己同型は全てXの自己同型から誘導されることも示した。
松本は、リ-マン面の退化族における特異ファイバ-の位相的分類を研究した。その結果、特異ファイバ-の位相形は非ア-ベル的モノドロミ-で決まること、また逆に任意の代数的有限型のモノドロミ-に対してそれに対応する穴あきリ-マン面の退化族が存在することを示した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 川又 雄二郎: "Boundedness of O__〜ーFano threefolds" Contemporary Math.

  • [文献書誌] 中村 博昭: "Galois rigidity of the etale fundamental groups of punctured projective lines" J.reine angew.Math.411. 205-216 (1990)

  • [文献書誌] 松本 幸夫: "Casson's invariant of Seifert homology 3ーspheres" Math.Ann.287. 275-285 (1990)

  • [文献書誌] 伊原 康隆: "Proーl branched coverings of P^1 and higher circular lーunits,Part 2" International Journal of Mathematics. 1. 119-148 (1990)

  • [文献書誌] 坪井 俊: "On the connectivity of the classifying spaces for foliations" Contemporary Math.96. 319-331 (1989)

  • [文献書誌] 寺田 至: "Youngーdiagrammatic methods for the restriction of representations of complex classical Lie groups to reductive subgroups of maximal rank" Advance in Math.79. 104-135 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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