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1990 年度 実績報告書

銀河磁場と磁化した回転円盤のダイナミックス

研究課題

研究課題/領域番号 01460009
研究機関名古屋大学

研究代表者

藤本 光昭  名古屋大学, 理学部, 教授 (70022580)

研究分担者 沢 武文  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90111864)
花輪 知幸  名古屋大学, 理学部, 助手 (50172953)
キーワード銀河磁場 / 降着円盤 / パ-カ-不安定性 / 銀河中心核 / 回転ガス体 / 球状星団
研究概要

1990年度実施計画に記載された目標を十分に達成するとともに、新しい研究の芽を見い出すことが出来た。
1.銀河の渦巻磁場をグロ-バルな運動学的発電方程式を用いて再現することに成功した。本年は、渦巻磁場が、ロ-レンツ力を通して銀河面のガスと直接に、ガスの重力を通して星と間接的に作用することを明らかにした。これによって、従来、missinglinkと言われていた磁場と渦巻腕の関係が解かれるようになった。また、渦巻磁場の成長率がゼロ、つまり渦巻磁場が銀河の初期から存在していたとする解の存在は、銀河磁場と宇宙磁場の関係を調べる初めての理論的鍵と考えられる。
2.銀河円盤の安全性を、銀河磁場・円盤ガスの自己重力・円盤の回転を同時に考慮して調べた。その結果、主に銀河磁場が作用して銀河円盤を不安定にし、現在観測されるように不均質にしていることが明かになった。この不安性はグロ-バルな渦巻磁場を作る基礎過程として有力なので、グロ-バルな発電方程式との関連を現在検討中である。
3.以上の成果は、従来の回転ガス体に科されていた運動の自由度をさらに増やす問題や、球状星団の形成条件の探索に発展している。1と2の研究とともに、いずれもコンピュ-タを効率良く高速に使用するプログラム開発と平行しておこなわれた。また同時に、結果の視覚的表示の高質化を進め、視覚的表示から量的な結論を導くことの出来る未来型数理研究の動向を探った。いずれも将来性のあることを示唆する結果を得た。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Fujimoto: "Asymmetric Distribution of Gas in the Large Magellanic Cloud and Dynamical Conditions for Globular Cluster Formation" Publ.Astron.Soc.Japan. 42. 505-516 (1990)

  • [文献書誌] M.Fujimoto: "Fission of a Massive Elongated Gas Cloud Rotating at the Galactic Center" Publ.Astron.Soc.Japan. 42. 371-385 (1990)

  • [文献書誌] M.Fujimoto: "Generation and Maintenance of Bisymmetric Magnetic Fields and Interaction with Spiral Density Waves" Geophys.Astrophys.Fluid Dynamics. 50. 159-174 (1990)

  • [文献書誌] T.Hanawa: "HighーEnergy Xーray Production in Boundary Layer of Accreting Neutron Star" Astrophys.J.(1991)

  • [文献書誌] K.Nakayama: "Dynamical Instability of General Relativistic Rotating Fluid" Publ.Astron.Soc.Japan. (1990)

  • [文献書誌] F.Nakamura: "ParkerーJeans Instability of Magnetized Gaseous Disks" Publ.Astron.Soc.Japan. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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