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1989 年度 実績報告書

赤外線分光観測による低温度星の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01460010
研究機関名古屋大学

研究代表者

野口 邦男  名古屋大学, 理学部, 助手 (10111824)

研究分担者 松本 敏雄  名古屋大学, 理学部, 教授 (60022696)
キーワード低温度星 / 特異炭素星 / S型星 / 赤外スペクトル観測
研究概要

本課題の目的は、赤外波長域の分光スペクトル観測によって、低温度星の進化を観測的に調べることである。可視波長域のスペクトルからは炭素星として分類される星の中に、波長10μmの赤外域でのOxyger-richな大気をもつM型星に特徴的な輻射を示す星が(特異炭素星)9個みつけられ、M型星から炭素星へ進化する途上の星ではないかと注目を集めている。M型星と炭素星の連星として説明できる可能性もあり、連星説を検証するため我々は三つの特異炭素星の赤外スペクトル観測を行った。この結果、連星であることを示す証拠は発見されず、進化と関連した特異な星である可能性が高まった。そこでこのような特異炭素星を広く低温度星全体の中で位置づけるために、M型星と炭素星の中間に分類されるS型星約25個の赤外線スペクトル観測を行った。得られた観測デ-タと現在解析が進行中である。今後星周塵にとり囲まれた特異な赤外スペクトルを示す低温度星の分光観測をすすめ、これらの星を含めて、低温度星全体としての進化についての知見が得られるものと期待している。
観測に使用する冷却グレ-ティング分光器の一層の高効率化と改良のため、予算は予定通りの内容で使用された。16素子InSb赤外線検出素子は見成し分光器にとりつけるための光学台が製作中である。年度内に検出器の結線を行って分光器に設置する準備が整のう予定である。検出器素子数増加に伴って必要な信号処理回路の増設も行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Noguchi: "Infrared Spectra and Circumstellar Emission of Late-Type Stars" Publ.Astron.Soc.Japan. 41. 779-807 (1989)

  • [文献書誌] K.Noguchi: "Seatistical Characteristics of the Ten-Micron Silicate Emission in M-Type Stars" Publ.Astron.Soc.Japan. (1989)

  • [文献書誌] K.Noguchi: "Infrared Spectra of Carbon Stars with Silicate-Like Emission" Publ.Astron.Soc.Japan. (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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