研究課題/領域番号 |
01460025
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
粕谷 厚生 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (10005986)
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研究分担者 |
佐々木 芳朗 石巻専修大学, 理工学部, 助教授 (90101154)
仁科 雄一郎 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (90005851)
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キーワード | 微粒子 / マイクロクラスタ- / 吸着 / レ-ザ-蒸発 |
研究概要 |
本研究の目的は数個乃至数百個程度の原子(又は分子)の集合体よりなるマイクロクラスタ-(極超微粒子)を固体基板表面に吸着・配列させた試料を作製し、その電子物性を探究することである。この研究の具体的計画は以下のごとくである。 1)サイズを揃えたマイクロクラスタ-を結晶表面に吸着させ、その吸着状態を、走査型トンネル顕微鏡、電子分光、光散乱測定を通じて明らかにする。 2)次にこれを規則的に二次元配列させる条件を見出し、クラスタ-間の電子的相互作用を明らかにする。 3)更に空間的な干渉効果により誘起される未知の電子物性を探究し、その電子工学及び表面化学への応用の可能性を開拓する。 初年度において先ず、サイズの揃ったマイクロクラスタ-ビ-ムを得るために、固体表面のレ-ザ-蒸発で生成するマイクロクラスタ-の質量分布をプロセスモニタで分析した。またマイクロクラスタ-からの発光の時間・空間分解測定を行った。次に、真空蒸着法を用いてグラファイト表面上にIV属元素あるいは貴金属元素クラスタ-を吸着させ、その配列状態を走査型トンネル顕微鏡で観察し、更にその結合状態をトンネル分光により調べた。以上の研究により、上記測定方法がマイクロクラスタ-の固体表面配列、及びその結合状態解析に有効であることを明らかにした。
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