研究課題/領域番号 |
01460033
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体物性
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
佐藤 清雄 富山大学, 理学部, 教授 (20023070)
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研究分担者 |
西村 克彦 富山大学, 理学部, 助手 (70218189)
水島 俊雄 富山大学, 理学部・文部技官, 教務職員 (50135000)
石川 義和 富山大学, 教養部, 助教授 (20143836)
森 克徳 富山大学, 教養部, 教授 (70018993)
小松原 武美 東北大学, 理学部, 教授 (80004331)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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キーワード | CeーLaーNi系 / 格子定数 / ドハ-ス・ファン・アルヘン効果 / TbAl_2 / 圧力効果正 / 比熱異常 / CeNiAl_4 / 近藤効果 |
研究概要 |
1.本申請のX線回拆装置によってCeーLaーNi系化合物の格子定数の測定からCeイオンは、Ce^<+3.3>の価数揺動を示すことが推測された。 2.チョコラルスキ-法によってCeNi化合物の高純度単結晶作製に成功し、ドハ-ス・ファン・アルヘン効果の振動現象の測定に成功した。 3.直流四端子法による電気低抗の温度変化の測定から、CeNiは高濃度近藤効果を示すことが確認された。 4.TbAl_2、GdAl_2及びAlをCoで置換することによって変化する格子定数を、本申請のX線回拆装置で測定し、高圧力圧縮による磁気転移点の変化との関係を調べた。圧力増による格子の縮みと共に転移点が上昇することを見出した。又この現象は、伝導電子を媒介とした磁気スピン間の距離に対し振動的な相互作用(RKKY相互作用)に強く依存していると考えて理解されることを示した。この結果を、1989年12月米国ボストンで開かれた第34回磁気と磁気材料に関する国際会議で発表し、この分野の研究者から注目された。 5.断熱系の中で熱パルス供給型の低温比熱の測定から、GdNi、HoNi、ErNiに、λ型の比熱異常があり、それが磁気転移点特有のものであることを見出した。この結果を、1989年12月米国ボストンで開かれた第34回磁気と磁気材料に関する国際会議で発表し、強い関心が寄せられた。 6.CeNiSnの単結晶の磁気比熱及び帯磁率の測定から、高濃度近藤効果を確認した。 7.CeNiAl_4は、価数揺動を伴う高濃度近藤化合物の新しい物質である。近藤温度Tkは、67〜86Kと評価された。 8.軽希土類金属を含むホイスラ-化合物RInCu_2単結晶は、負の大きなθ_p、ー19K及び ー29Kを示す。
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