研究課題/領域番号 |
01460045
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中塚 宏樹 筑波大学, 物理工学系, 助教授 (10111915)
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研究分担者 |
大成 誠之助 筑波大学, 物理工学系, 教授 (70015824)
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キーワード | 半導体レ-ザ- / パ-システントホ-ルバ-ニング / フェムト秒フォトンエコ- / 光メモリ- / 位相緩和 / スペクトル拡散 / 有機非晶質 / 有機色素 |
研究概要 |
1.連続発振多モ-ド半導体レ-ザ-及びス-パ-ルミネセントダイオ-ドを励起光源とする、フェムト秒蓄積フォトンエコ-を初めて行い、インコヒ-レント光フォトンエコ-の簡便化と信頼性の向上をもたらした。 2.パ-システントホ-ルバ-ニングは将来の超高容量光メモリ-の原理として期待されているが、実用に向けて半導体レ-ザ-波長域でのその実現が極めて重要である。我々は半導体レ-ザ-波長域、780nm近傍で高い効率でパ-システントホ-ルバ-ニングをおこす媒質HITC/PVAを見出した。 3.多モ-ド半導体レ-ザ-を用いた蓄積フォトンエコ-により、HITC/PVAのホ-ル幅を測定したところ、その温度依存性が通常のホ-ルバ-ニング分光法と一致する結果が得られた。 4.ナノ秒インコヒ-レント光フォトンエコ-によりHITC/PVAのホ-ル幅の温度依存性を測定したところ、3.の場合と比較して最大3倍の差が観測された。これはスペクトル拡散の影響である。 5.半導体レ-ザ-の電流掃引による高速ホ-ルバ-ニング観測システムを構築して、10ミリ秒の時間分解能でホ-ル形の時間発展が観測できるようになった。 6.高速ホ-ルバ-ニング観測法によって、HITC/PVAのパ-システントホ-ルの自発的埋め戻し過程を観測して、時間に対するlog t依存性を見出した。 7.一光子過程PHB媒質HITC/PVAのパ-システントホ-ルの多重回読み出しが1000回以上可能であることを見出した。
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