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1991 年度 実績報告書

南西諸島おけるフィリピン海プレ-ト運動の実測

研究課題

研究課題/領域番号 01460050
研究機関京都大学

研究代表者

平原 和朗  京都大学, 防災研究所, 助教授 (40165197)

研究分担者 加藤 祐三  琉球大学, 理学部, 教授 (70004372)
中村 佳重郎  京都大学, 防災研究所, 助手 (20135510)
安藤 雅孝  京都大学, 防災研究所, 教授 (80027292)
田中 寅夫  京都大学, 防災研究所, 教授 (40027222)
キーワードGSP / プレ-ト運動 / フィリピン海プレ-ト
研究概要

本研究で過去2回観測を行った、フィリピン海プレ-ト上の南大東島、ユ-ラシアプレ-ト上の沖縄(琉球大学)、奄美大島(笠利町)の3GPS観測点において、平成3年度11月に3回目のGPS観測を行った。天候不順の為、南大東島への飛行機が欠航するなど観測日程が大きく狂い観測期間を変更せざるを得なかった。また強いSA(Satellite Availability)が、観測を開始して3日目からかかり、単純な解析で解が出せるのはSAのかかっていないデ-タだけで、今後徹底的な解析をする必要がある。数は少ないものの良好なデ-タだけを解析し、第1回目の観測結果を比較したところ、目的としていた、フィリピン海プレ-トの運動の検出に成功した。
1990年1月から1991年11月までの22カ月間の基線長の変化は、南大東ー沖縄間(基線長348km)は-15.6cm、南大東ー奄美大島(327km)は-11.6cm、沖縄ー奄美大島(313km)は+0.1cmであった。これらの基線長変化から、決定されたフィリピン海プレ-トとユ-ラシアプレ-トの相対速度は、8.7±3.1cm/年で、フィリピン海プレ-トがN70±30°Wの方向にユ-ラシアプレ-トに向かって進行していることになる。GPS観測により直接的に観測されたこの相対速度ベクトルは、地震学的デ-タおよび他の地球物理学的デ-タから、間接的に推定された速度ベクトルと誤差を考えれば一致しているといるといえる。しかしながら、観測された相対速度がやや大きな値を示し、ベクトルの向きも西に向いているように思える。有為な差であるなら、プレ-ト運動の非定常性を示しているのかも知れない。
本研究により、GPS観測からプレ-ト運動を捕らえ得ることが示された。今後はGPSの連日ないしは週日観測により、プレ-ト運動の詳細、すなわちプレ-ト運動のゆらぎの検出をめざしたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kazuro Hirahara: "GPS observation of Philippine Sea plate moticn velative to Eurasion plate in the Nanseiーchotou vegion,southwest Japan[1990.01ー1991.11]ーInitial Resultー" Proceedings of Six International Geodetic Symposium on Satellite Positioning. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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