研究課題/領域番号 |
01460065
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鹿園 直建 東京大学, 理学部, 助手 (10011751)
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研究分担者 |
清水 正明 東京大学, 総合研究資料館, 助手 (50162714)
藤本 光一郎 東京大学, 理学部, 助手 (80181395)
島崎 英彦 東京大学, 理学部, 教授 (50013751)
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キーワード | 鉱床 / 熱水溶液 / 鉱脈鉱床 / 黒鉱鉱床 / 金鉱床 / 熱水変質 / 水 / 岩石相互作用 / 金 |
研究概要 |
本研究の科学研究費配分決定は、追加枠の為に昨年10月におり、科学研究費の使用は12月終わりからであり、研究期間は2ヶ月という短期間であった。その間に行なわれたことを以下に記す。 1.各種鉱床(黒鉱・鉱脈)地域の地質調査をサンプリングを行った。 2.サンプリングをした岩石、鉱物の整理を行った。 3.これらサンプルの顕微鏡観察、電子顕微鏡観察を行った。 4.鉱床タイプ別の微量元素に関する特徴を明確にすることができた。これについては特に本邦の鉱脈型鉱床に関しての研究を行い、その研究成果は近々発表の予定である。 5.4.の解釈を行うために各種実験を行っている。例えば金一塩酸素金一グロム酸素、金一ヨウ化水素系の実験を行っており、これらは本科学研究費によって購入された原子吸光測定装置を用いて、溶液中の金の分析を行っている。またオリビン-熱水素の実験も行っており、主要造岩鉱物であるオリビンの変質過程における主要元素、微量元素の挙動についての研究を継続中である。これら金、オリビン-熱水溶液素の研究成果も近々発表の予定である。 今後は、以上のフィ-ルド、分析、実験的研究成果と、研究代表者、分担者が従来から行ってきた安定同位体の研究成果(これらは昨年度に発表済)をくみ合わせ、各種鉱床(特に黒鉱鉱床、鉱脈鉱床、スカルン鉱床、キ-スラ-が-鉱床)の成因について詳しく考察してみたい。また鉱床だけでなく、熱水変質作用、スカルン化作用についての考察も行ってみたい。
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