研究課題/領域番号 |
01460085
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
村上 正秀 筑波大学, 構造工学系, 助教授 (40111588)
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研究分担者 |
仲井 浩孝 高エネルギー研究所, 加速器研究部, 助手 (00188872)
吉沢 能政 筑波大学, 構造工学系, 教授 (30029392)
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キーワード | 超流動 / 液体ヘリウム / 超流動崩壊 / 超流動乱流 / 熱衝撃波 / HeII |
研究概要 |
(1)熱カウンタ-流ジェットによる第2音波ヘルムホルツ振動については、レ-ザ-ドップラ-流速計による実験を続ける一方、線形安定理論を援用して振動発生条件を解析した。また併せて熱入力を増したときに起こる超流動崩壊状態での周波数変化とヘルムホルツ振動の消失などの実験事実がこの解析によりうまく説明されることが理解された。 (2)直接数値解析による第2音波熱衝撃波の研究では、崩壊状態に於ける解析を行うため、Gorter-Mellinkモデルの導入と、過密度発展方程式の導入が成功裡に行われ、より現実に近い解析が可能となった。また、崩壊状態の渦密度の時間発展と減衰の特性についても知見が得られた。 (3)レ-ザ-ホログラム干渉法を熱衝撃波計測に応用するための試行として、クライオスタット内の液体窒素の自然対流に対してこの手法が応用された。本実験への指針が装置と手法の両面にわたって得られた。 (4)(3)の試行で得られた指針を基に、本実験に用いるべき光学窓付のクライオスタットの設計を行なった。ポイントは、防震台に設置する為の軽量小形化と、熱的外乱の極小化である。 (5)ファウンテンポンプ実験では、熱入力の大きな超流動崩壊状態での作動特性が調べられた。崩壊状態では、流量の低下が見られ、ポンプの効率の低下のあることが分り、その予測の為の計算プログラムが開発された。
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