研究課題/領域番号 |
01460093
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
久田 俊明 東京大学, 先端科学技術研究センター 巨大システム分野, 助教授 (40126149)
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研究分担者 |
小谷 良信 東京大学, 先端研・巨大システム分野, 教務職員
野口 裕久 東京大学, 先端研・巨大システム分野, 助手 (70218303)
酒井 信介 東京大学, 工学部・機械工学科, 助教授 (80134469)
平田 賢 東京大学, 先端研・巨大システム分野, 教授 (70010775)
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キーワード | 有限要素法 / 確率有限要素法 / 感度解析 / 非線形解析 |
研究概要 |
本研究の目的は、非線形確率有限要素法の理論を新たに開発し、それに基づく実用的計算機コ-ドを作成して広く普及を図ることである。近年発展をみた、いわゆる確率有限要素法を非線形問題に拡張しようとする試みは、この5〜6年多くの研究者になされてきたにもかかわらず、いまだにブレイクスル-を与えるにはいたっていない。しかしながら本年度の当研究により、それに対するブレイクスル-となりうる見通しが得られた。具体的な研究実績は以下の通りである。 (1)摂動法、変徴分法の原理に遡った発送の転換により、非線形確率有限要素法の基礎式を新たな概念に基づいて導いた。この基礎式については、本年度日本機械学会第二回計算力学講演会にて発表された。また機械学会論文集にも掲載予定である。 (2)増分型の支配方程式で与えられる非線形有限要素法と(1)の基礎式を結合した。 (3)弾遡性トラス、大変形トラス(total/updated Lagrange法)を用いて上記(1)(2)により構成される理論の妥当性を検証した。 (4)三次元弾遡性要素(8および20節点アイソパラメトリック要素)による実用コ-ドの試作した。(2)(3)(4)における成果については、本年度の第五回ICOSSAR国際会議およびASME PVP国際会議にて発表された。来年度は今年度作成した計算機コ-ドに新たな要素(シェル要素、梁要素等)を付加すると同時に大規模例題解析も行ない、コ-ドの実用性についても検討する予定である。
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