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1990 年度 実績報告書

研削加工用エキスパ-トシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 01460105
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

稲崎 一郎  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30051650)

研究分担者 青山 藤詞郎  慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (70129302)
キーワード研削加工 / エキスパ-トシステム / 研削砥石 / 研削条件 / フレ-ムシステム / プロダクションシステム / ファジィ推論
研究概要

初年度において、エンジニアリングワ-クステ-ション(アポロコンピュ-タDN3500)を購入し、既存知識デ-タベ-スの作成、トラブル認識システムの検討、及び加工条件設定システムの開発を行い、ほぼ初期の目的を達成した。これら成果に立脚し、2年度目は研削作業中に発生する各種トラブルの中、研削焼けの発生とびびり振動の発生を取り上げ、これらを動力監視とアコスティックエミッション(AE)の監視によって確実に検出するシステムを開発した。また、研削砥石の切れ味劣化を検出し、ドレッシングを行うべき時期を適切に作業者に知らせる手段として、研削時定数と無駄時間の検出が有効であることを示すことができた。これらトラブルが生じた場合、加工条件をどのように変更して行くのが最も合理的であるかについても研究を進めることができた。特に切れ味劣化の自動認識は、CBNを始めとする高価な超砥粒砥石を使用する機会が多くなった今日その重要度は高い。
エキスパ-トシステムの全体の構成についても改良を重ねた。すなわち既存知識デ-タベ-スに関しては、初年度に作られるものが幾分内容が冗長であったのでその簡略化を図り、処理時間の短縮に努力した。また実加工デ-タベ-スに関しては、理論的な背景を十分に考慮しつつファジィ回路モデルに立脚した研削プロセスモデルの作成を行った。主たる対象となったのは表面粗さと研削動力である。
2年度目の研究において、当初の目的であった研削加工用エキスパ-トシステムの基本構成は完成した。今後の問題としてのこされている重要な課題は、熱練作業者と同様の学習機能を付与して行くことである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] I.Inasaki: "Monitoring and optimization of internal grinding process" Annals of the CIRP. 40/1. (1991)

  • [文献書誌] G.Kim,S.Aida,I.Inasaki: "Development of expert system for grinding operations" Proceedings of the international conference on manufacturing systems and environment. 395-400 (1990)

  • [文献書誌] 和久田,稲崎: "動力監視による内面研削状態の診断" 日本機械学会第68期全国大会講演会講演論文集. E,900ー59. 279-281 (1990)

  • [文献書誌] 和久田,稲崎: "内面研削プロセスの異常診断" 日本機械学会第69期全国大会講演会. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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