研究分担者 |
魚井 宏高 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (50203493)
増澤 利光 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (50199692)
辻野 嘉宏 大阪大学, 基礎工学部, 講師 (20172009)
和田 幸一 名古屋工業大学, 助教授 (90167198)
萩原 兼一 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (00133140)
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研究概要 |
近年,分散アルゴリズムや並列アルゴリズムに関する研究がさかんに行われている。これらのアルゴリズムには,各計算機に分散した局所情報から,大局的な解を得るという共通点がある。本研究では,時間空間的に分散した部分情報から,大局的な情報をまとめあげるという問題について,計算の複雑さを解明することを目的とした。具体的には,以下のテ-マについて研究を行い,今年度は以下の結果を得た。 1.分散アルゴリズムの複雑度に関する研究 (1)停止検出問題(分散環境の基本的な問題の一つ)に対して,効率のよい分散アルゴリズムを提案した。 (2)コ-ダルリング状ネットワ-クについて,その弦が分散アルゴリズムの複雑度に及ぼす影響を解明した。 2.高速LAN上のアルゴリズムに関する研究 高速LANで結合された計算機ネットワ-ク上のアルゴリズムの複雑度について,いくつかの結果を得た。 3.並列アルゴリズムの複雑度に関する研究 (1)バスを利用した並列モデルについて,そのモデルの能力を解明した。 (2)計算幾何学のいくつかの問題について,効率のよい並列アルゴリズムを提案した。 4.故障を考慮した分散アルゴリズムの複雑度に関する研究 故障耐性のある分散アルゴリズムの複雑度について,いくつかの結果を得た。 5.故障耐性のあるネットワ-ク構築に関する研究 故障の影響を受けにくい通信経路の設定法について,いくつかの性質を解明した。
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