研究課題/領域番号 |
01460151
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
牛島 和夫 九州大学, 工学部, 教授 (40037750)
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研究分担者 |
程 京徳 九州大学, 工学部, 助手 (30217228)
吉田 紀彦 九州大学, 工学部, 助手 (00182775)
古川 善吾 九州大学, 工学部, 講師 (30190135)
平原 正樹 九州大学, 工学部, 講師 (10192717)
荒木 啓二郎 九州大学, 工学部, 助教授 (40117057)
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キーワード | 並列型プログラム / 仕様記述 / 検証 / テスト / デバッグ / デッドロック / プログラム変換 / 分散実行環境 |
研究概要 |
本年度は、並列型プログラムの意味論、開発方法論、テスト法、処理系実現等について以下の研究実績を得た。 1.並列型プログラムの形式的意味記述の一方法として、並列型プログラムをストリ-ム処理関数のネットワ-クとして記述する方法について検討し、いくつかの事例に適用してその有用性に対する見通しを得た。今後、実用規模の問題への適用を試みることによってこの方法の有用性を確認し、更に、この方法の実用化を目指す。 2.漸化式に対応する関係型プログラムを、変換規則、変換戦術、変換戦略によって段階的に書き換えていくプログラム変換手法を提案し、等価性を損なわない並列型プログラム変換手法への手がかりを得た。 3.Ada並列型プログラムにおける並列タスクに、一意的識別子を付ける方法を提案し、タスクの失敗や例外処理を取り扱うための基礎を与えた。 4.Ada並列型プログラムの振舞いを把握するための事象駆動型実行モニタEDEN並びに実行回数計測ツ-ルADAPを開発した。これらを応用したAda並列型プログラムのテスト・デバッグ法を検討する。 5.多数のワ-クステ-ションを結合した分散環境上にまたがって単一のAda並列型プログラムを並列に動作させる事例研究を行なった。 6.5.のAdaプログラムを並列に実行するために、Ada言語のサブセットに対する処理系を設計し、試作システムを開発した。その際、分散環境上での処理系の実現に関して考察し、問題点を明らかにした。 7.Ada並列型プログラムのテスト法について考察し、プロセス内テスト基準およびプロセス間テスト基準とを提案した。更に、提案したテスト基準によって、テストの対象となる不良を分析した。
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