研究課題/領域番号 |
01460174
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
池田 尚治 横浜国立大学, 工学部, 教授 (60087228)
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研究分担者 |
山口 隆裕 横浜国立大学, 工学部, 助手 (10143736)
椿 龍哉 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (40134902)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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キーワード | 鉄筋コンクリ-ト / 耐震性 / 準動的載荷 / 小型振動台 / 地震応答映像シミュレ-ション / Visual seismic response simulation |
研究概要 |
鉄筋コンクリ-ト構造物の耐震性向上に関して、平成元年度及び同二年度にわたり研究を実施した。本研究によって得られた成果は以下の通りである。 1.自作の小型振動台に小型アクチュエ-タ-を組合せ、エルセントロ地震波を精度よく再現するシステムを確立した。これを用いて、小型モルタル供試体の振動応答を実験することができた。2.準動的載荷によるオンラインハイブリッド実験により、鉄筋比、アスペクト比および軸圧縮応力度比を変化させた鉄筋コンクリ-ト柱の地震応答実験を行い、土木学会コンクリ-ト標準示方書の耐震に関する規定の妥当性を検証した。3.材料の非線形特性を既知として鉄筋コンクリ-ト柱の力学的性能を表現し、これを用いて地震応答計算を行うことにより、コンピュ-タ-による計算のみによって、鉄筋コンクリ-ト柱の地震応答挙動を精度よく求める方法を確立した。この方法による結果は、準動的載荷によるオンラインハイブリッド実験の結果とよく一致した。4.地震応答映像シミュレ-ション法を考案し、準動的載荷実験による地震応答状況を実時間スケ-ルでビデオ録画して応答の動的挙動を記録および再生する方法を確立した。5.小型モ-タ-を駆動源とする、小型載荷装置を制作し、コンピュ-タ-制御によりオンラインハイブリッド実験を行う方法を開発した。これにより、小型振動台実験用供試体と同寸法の供試体を用いて実験を行い、両者を比較することができた。6.ゴム板を載荷点に配置することにより、耐震性能が大幅に向上することがオンラインハイブリッド実験で示された。振動台実験による検証は今後の課題である。
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