研究概要 |
今年度の主たる研究成果は以下のとおりである。 1.各種施設の施設原単位の経年変化に関する研究 この研究は,我が国における各種の施設数の経年変化を明らかにすることを目的としている。まず,さまざまな統計資料をもとにして,対象とした施設の全国的な経年変化のパタ-ンを調査した。そして,これらの経年変化パ-タンをいくつかのタイプに分類し,各タイプごとに,その要因を検討した。 2.核施設周辺における地域施設の発生過程に関する研究 この研究では,地域の核となりうる地域施設が建設されると,その周辺にどのような施設がどのように発生するのかを明らかにすることを目的としている。核施設としては「郊外型SC」を調査対象として選定し,その周辺における施設発生の状況を経年的に調査し分布図を作成した。そして,核施設からの距離と施設数の関係などの分析を行った。 3.地域施設の立地特性の経年変化に関する研究 この研究は,鉄道駅周辺地域を調査対象として,過去および現在の住宅地図を用いて,各種施設の立地特性の経年変化を明らかにすることを目的としている。まず,対象駅を中心とした各種施設の分布図を作成し,この図をもとにして人口規模・駅からの距離と施設数の関係,分布パタ-ンなどの経年変化を調べて,各地域における立地特性を分析した。 4.スポ-ツ施設の立地予測に関する研究 ニュ-タウンに目玉となる施設を誘導するには,その立地可能性の検討がまず必要となる。この研究ではスポ-ツ施設を対象として,人口,用途地域などのデ-タを用い,その立地特性を数量化2類により分析した。さらに,この結果を用いたスポ-ツ施設立地の要測手法の適用性を新しく鉄道駅が設置された地域を対象として検討した。
|