研究概要 |
3ケ年にわたる本研究の主たる成果は以下のとおりである. 1.地域施設数とその経年変化の分析:調査の対象としたニュ-タウンや既成市街地において,過去および現在の住宅地図を用いて各種施設の施設数の経年変化を調査し,その経年変化の特性を分析した. 2.地域施設の空間的分布の分析:調査の対象としたニュ-タウンや既成市街地において,過去および現在の住宅地図を用いて各種施設の分布パタ-ンを調査し,その特性を分析した. 3.センタ-内施設の発生過程の分析:ニュ-タウンの中央センタ-ならびに近隣センタ-における販売施設や業務施設の立地状況を経年的に分析した. 4.各種施設の発生要因について:各種の施設が発生している状況を調査し,開発手法,幹線道路,人口規模といった地域特性を用いて数量化1類による分析を行い,それらの影響度を検討した. 5.施設発生の予測手法の開発:4において有効性を確認したモデル式を用いて施設発生の予測手法を開発し,ニュ-タウンや既成市街地において,その適用性を検討した. 6.地域施設の周辺環境への影響について:住宅地内部に施設が混在している地区における,道路占拠・駐車・景観・色彩・音・臭気の6項目の影響を調査すると共に,その影響を評価する手法を提案した. 以上の調査分析から,ニュ-タウンが成熟するに伴って,どのように各種施設が発生するのか(上記の1,2,3),また,その発生を誘導するにはどのようにしたらいのか(同4,5),さらに,誘導する際に環境を保全するにはどのようにしたらよいのか(同6)という一連の事項について明らかにすることができ,当初の研究目標をおおむね達したと思われる.
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