研究概要 |
本研究では,医用画像処理における最も重要な課題である.“医用画像の作成"と“医用画像のデ-タ圧縮"の基礎となる画像処理手法を開発することを目的として研究を遂行した結果,次に示す画像処理手法を開発した. 1.医用画像の作成手法 (1)CT画像のような複数の断面デ-タ間を多面体によって補間し,元の立体を再構成する手法. (2)X線反射強度分布などの複雑な等高線デ-タから,元の3次元物体の像を再生する手法. (3)ヒルベルトスキャンを用いてボリュ-ムデ-タから8分木デ-タ構造を高速に構築する手法. 2.医用画像のデ-タ圧縮手法 (1)2値ディナ画像を効率良くデ-タ圧縮する手法. (2)同一色によって構成される広い面積の領域が随所に存在する画像に対して特に有効なデ-タ圧縮手法. (3)ヒルベルトスキャンによって大型高解像度画像の走査を高速に実行するための手法. (4)医用画像システムにおけるハ-ドコピ-装置に対して特に適した画像デ-タ圧縮手法. (5)デ-タ圧縮をニュ-ラルネットワ-クを用いて柔軟に行う手法. (6)画像を変形八角などの形状の小領域に分割して復号画像に現れる雑音を低減する手法. (7)不連続な静止画像間を滑らかに内挿して画像を生成し,滑らかな動画像を表示する手法. (8)患者の個人デ-タの暗号化を目的とし,文字を線図形に混入させる手法.
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