研究課題/領域番号 |
01460251
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
谷川 隆夫 東海大学, 開発技術研究所, 助教授 (70207174)
|
研究分担者 |
砂子 克彦 東海大学, 理学部, 教授 (50056016)
矢部 栄二 東海大学, 開発技術研究所, 教授 (70056018)
南里 憲三 東海大学, 開発技術研究所, 教授 (20056211)
篠原 元雄 東海大学, 開発技術研究所, 教授 (60162616)
高山 一男 東海大学, 開発技術研究所, 教授 (20023690)
|
キーワード | ストリング・プラズマ / 高ベ-タ・プラズマ / イオン・サイクロトロン共鳴 / 低エネルギ-・イオンビ-ム / プラズマ空間電位の制御 / コンピュ-タ・シミュレ-ション |
研究概要 |
平成元年度の研究成果を以下に記す。 1.装置の放電領域と実験領域の差動排気系を改善し、ストリング・プラズマを高真空実験領域内に定常的に生成する方法を確立した。 2.ストリング・プラズマの高密度化(n≧10^<13>cm^<-3>)を図り、高ベ-タ・プラズマ化するため、 (1)新たに電源(160V,50A)を購入し放電系の改良を行い、 (2)高い放電電流下での電極の熱損傷を防ぐため、冷却効率を高めた放電用電極を製作した。 3.詳細な計測により、細い電子の“紐"のまわりをイオンが螺旋運動しているというストリング・プラズマの特殊性を明らかにした。この結果は、高密度化により高ベ-タ・ストリング・プラズマを定常生成できる事を示している。基礎デ-タを“1989 International Conference on Plasma Physics,New Delhi,India"にて発表した。 4.イオン・サイクロトロン共鳴現象、及び多段ミラ-磁場中での空間的サイクロトロン現象を組み合わせてストリング・プラズマに適用し、不純物の無い低エネルギ-・イオンビ-ムを生成する方法を提案した。平成2年度に、実験的検討を行う予定である。 5.プラズマの空間電位を任意に制御する事はプラズマ物理の重要な課題の一つである。シ-トプラズマ周辺部に熱電子を漂わす事でシ-トプラズマの空間電位の制御が可能である事を見い出しているが、ストリング・プラズマを用いて同様の実験を行い、物理機構を明らかにしていく予定である。 6.ストリング・プラズマ中のイオンの運動状態を予測し得るコンピュ-タ・モデルを開発中である。
|