研究課題/領域番号 |
01460255
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
亀田 壽夫 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10011660)
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研究分担者 |
砂原 秀樹 電気通信大学, 電気通信学部, 助手
青柳 龍也 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (40202494)
角田 博保 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (70152600)
寺島 元章 電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (20114928)
笠井 琢美 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (70027382)
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キーワード | 分散型オペレ-ティングシステム / 分散型コンピュ-タシステム / 分散処理 / 分散透明性 / 最適負荷分散 / 負荷分散アルゴリズム / プロセス・マイグレ-ション / コンピュ-タ・ネットワ-ク |
研究概要 |
複数台のコンピュ-タ-がネットワ-ク結合されてできたシステムを、分散型コンピュ-タシステムと呼ぶ。これを、一つのまとまったシステムのように機能させるためのオペレ-ティングシステムが、分散型オペレ-ティングシステムである。以下に述べるような、調査・研究を行った。 1.既に提案されている分散型オペレ-ティングシステムに対して文献調査を行い、実現上の技術的な問題の所在を探った。分散型オペレ-ティングシステムの大きな特徴は、分散透明性にある。すなわち、各プロセスがどのコンピュ-タ-で処理されてもよいし、使用者はそのことを意識せずに済むというものである。システム全体の自由度や処理効率を上げるために、プロセスが、適宜コンピュ-タ間を移動できることが望ましいが、それを行う方法が、検討すべき技術問題であることを見いだした。また、その際、主記憶のペ-ジを移動する方法も重要である。今後は、これらの問題を中心に検討を進める予定である。 2.分散型コンピュ-タシステムを分散型オペレ-ティングシステムが効率よく管理すための基礎となる最適負荷分散方式の追求をおこなった。まず、Tantawi and Towsley がJ.ACMに発表した、単一ジョブクラスの場合のアルゴリズムよりも、単純で高速のアルゴリズムを発見した。次に、それを、複数クラスの場合に拡張し、既存の他の方法に基づくアルゴリズムよりも、必要とする計算時間・記憶容量に関する性能において、優れていることを示した。
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