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1989 年度 実績報告書

放射線トリガ-型レ-ザ-発振モ-ドの研究

研究課題

研究課題/領域番号 01460262
研究機関東京大学

研究代表者

中沢 正治  東京大学, 工学部, 教授 (00010976)

研究分担者 小佐古 敏荘  東京大学, 原子力研究総合センター, 助教授 (50114476)
高橋 浩之  東京大学, 工学部, 助手 (70216753)
持木 幸一  東京大学, 工学部, 助手 (80107549)
井口 哲夫  東京大学, 工学部, 助教授 (60134483)
キーワードレ-ザ- / 中性子検出 / X線 / γ線 / ヘリウム・ネオン / 中性子 / 計算機制御
研究概要

放射線エネルギ-の高効率光変換は、光信号処理による高速化あるいは、放射線エネルギ-の有効利用の面で、今後の発展が特に期待される分野である。本研究では、放射線エネルギ-の光変換の新しい原理を求めて、当研究室で見いだされたHe-Neレ-ザ-発振管の放電開始電圧の放射線照射による低下現象(放射線トリガ-型レ-ザ-発振モ-ド)を用いて、この発振モ-ドを放射線センサ-として応用するための基礎実験とシステム設計を行うことを目的としている。本年度の研究実施内容は以下の通りである。1)He-Neレ-ザ-発振管の放射線照射特性試験システムの整備。2)X線、γ線、中性子線による照射較正実験。3)前項の結果をもとにした放射線トリガ-型レ-ザ-発振動作特性のモデル化。以下、各項目について報告する。まず、照射特性試験システムについては、レ-ザ-発振に至る過渡的な特性を正確に捉えるために、レ-ザ-発振管に供給する高圧電源の電圧・電流の計算機制御、また各時刻におけるレ-ザ-発振管の示す管電流・管電圧・温度等の特性を記録する計算機システムの整備を行った。次に照射較正実験については、東大・原子力研究総合センタ-のX線発生装置・コバルト60照射装置を用いて、X線・γ線の照射を行い、高エネルギ-フォトン照射時のレ-ザ-発振管の基本応答特性を得た。また、中性子線については、東大・工・原子力研究施設の'弥生'炉を用いて照射を行い、各中性子線量率におけるレ-ザ-発振管の特性を詳しく調べた。これらの実験デ-タにより、放射線トリガ-型レ-ザ-の発振動作として、放射線照射による暗流の増大によって、レ-ザ-管の静特性が低電圧側にシフトするモデルが提出される一方、このモ-ドについて、レ-ザ-管電流の異なる2種類のものが存在することが明らかになった。これら2種類のモ-ド間の差異については、今後さらに研究が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Seiki Soramoto: "Development of Neutron Detection System Using ^3He-Ne Laser Emission" Journal of the faculty of engineering,the university of Tokyo. XL. 235-242 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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