• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1989 年度 実績報告書

中期更新世以降における中国山地東部の山地・山麓の気候変動にもとづく地形編年

研究課題

研究課題/領域番号 01460267
研究機関神戸大学

研究代表者

田中 眞吾  神戸大学, 教養部, 教授 (10031288)

研究分担者 相馬 秀広  奈良女子大学, 文学部, 助教授 (90196999)
松下 まり子  神戸大学, 教養部, 教務職員 (50110804)
柏谷 健二  神戸大学, 大学院櫟然科学研究科, 助手 (30161029)
野村 亮太郎  神戸大学, 教養部, 助教授 (50164744)
キーワード周氷河地形 / 岩塊流 / 麓屑面 / 熱ルミネッサンス分析 / 花粉分析 / 古環境解析 / 地形編年 / 細池湿原
研究概要

本研究は地形学上未確立である山地・山麓地形の地形形成過程を気候変動との関連において解明するため、堆積斜面が広く分布する中国山地東部を対象として、堆積斜面の区分を行い、岩屑の堆積構造の把握、火山灰資料による堆積年代の決定、及び、山間低地堆積物の物理・花粉分析から気候変動を推定し、地形との対応関係を明らかにし、気候変動に基づく地形編年を行うことを目的としている。
上記のような目的によって、初年度は、中国山地の東部、岡山県苫田郡加茂町を中心に広がる五輪原高原を対象地として選定し、下記のような研究活動を行った。
1.従来の研究の総括 五輪原高原およびその中にある細池湿原について田中・野村・松下が担当し、問題点を明らかにした。
2.山地・山麓の岩屑堆積斜面の形状・分布の把握のために、5万分の1ならびに4万分の1空中写真を入手し、岩塊流・麓屑面・平滑斜面等の周氷河作用にもとづく地形を抽出した。これには主として田中が当った。
3.山間低地の堆積物の堆積構造の把握ならびに年代決定のための火山灰資料の採取、同じく環境把握のための堆積物や泥炭資料の採取作業を加茂町細池湿原において、ハンドオ-ガ-,シンウオ-ルサンプラ-、ヒ-ラ-サンプラ-を使用して行った。これらは柏谷・松下・相馬・野村によって行われた。そして資料の各種の分析は上記四名によって目下実施されている。
4.年代確定のための熱ルミネッサンス分析装置ハンドリングソフトが野村によって開発された。
5.次年度においては細池湿原についての地形測量とともに堆積構造を知るための電気探査を行う予定でいる。

URL: 

公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi