研究課題/領域番号 |
01460270
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
櫻井 桂一 名古屋大学, 情報処理教育センター, 助教授 (30115571)
|
研究分担者 |
梅崎 太造 名古屋大学, 情報処理教育センター, 助手 (40193932)
熊谷 毅 名古屋大学, 情報処理教育センター, 助手 (90125815)
大石 弥幸 大同工業大学, 工学部, 助教授 (00144121)
|
キーワード | 情報処理教育 / 分散処理システム / 計算機ネットワ-ク / UNIX / ワ-クステ-ション |
研究概要 |
情報処理入門教育は、従来、汎用大型計算機のTSS環境下で行われているが、利用者数の増加に伴い、レスポンスの著しい低下を招いている。本研究では、多数のワ-クステ-ションをネットワ-クで結合した分散処理環境を考え、これを情報処理教育に適用する場合の問題点を考察し、構成方法を提案することを目的としている。今年度は、研究期間の初年度にあたり、問題点の整理と研究の環境作りを中心に実施した。 1.分散処理環境においては、計算機の接続関係を意識せずに使用できるだけでなく、効果的な指導を行うための機能、計算機の運用や管理の機能、機密保護、資源管理、均一なアクセスを可能にする機能などが重要となる。このために必要な機能の検討や整理を行った。 2.UNIXのユ-ザインタフェイスを計算機の初心者向けに改良することを目的に、各種のプログラムの再構成を開始した。その第1に、テキストエディタの構成を行った。これは、高機能のコマンドを用意せず、単純なものだけを提供することによって、操作を分かりやすくするとともに、計算機の負荷を軽くして、計算機の応答速度への影響を抑えたものである。 3.計算機間通信の機能を利用して、計算機の使用の履歴の収集、集計機能、受講者との対話機能を実現した。今後、エラ-の集計機能を実現し、受講者の教育に反映できるようにすることを目指している。 4.最終的に構成する分散処理環境との比較を行うために、まず、計算機を標準的に接続した状態で負荷の異なる各種のプログラムを実行して、計算機の応答速度に与える影響を評価している。今後、ネットワ-クの通信量、通信速度の測定機能を実現し、定量的なシステムの性能評価を可能にする予定である。
|