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1990 年度 研究成果報告書概要

高圧変成帯の流動と変成反応の関係についての考察

研究課題

研究課題/領域番号 01470054
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 鉱物学
研究機関北海道大学

研究代表者

渡辺 暉夫  北海道大学, 理学部, 助教授 (40135900)

研究分担者 新井田 清信  北海道大学, 理学部, 講師 (30111149)
前田 仁一郎  北海道大学, 理学部, 助手 (50165643)
在田 一則  北海道大学, 理学部, 講師 (30091408)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
キーワード神居古澤帯 / シース〓曲 / ニューイングランド〓曲帯 / 流体包有物 / ductile-brittle境界 / マイクロリアタ- / Feパンペリ-石
研究概要

神居古澤変成帯・三都変成帯およびオーストラリアのニューイングランド〓曲帯の泥質片岩の変形についてまとめ、オーストラリアのニューイングランド〓曲帯で認められた典型的シース〓曲の産状をくわしく検討した。その結果、このシース〓曲は形態状むしろ舌状〓曲というべきであって、単にsimole shear成分だけではなく、pure shear成分やshear方向の回転をともなっているものであることを明らかにした。神居古澤ではこのような変形を受けた岩石の石英ファブリックの検討も行なった。このような振動は流体相の存在によっても促進されるので、流体包有物の研究も行なった。この研究からは変形帯がductile-brittle境界を横切る時に形成されたと思われる流体包有物が確認された。全体の研究を通して、変成帯の基質を構成する岩石の変形がsimple shear,pure shear,rotation の複合によることが明かとなり、この変形はメランジュ一般に適用できるであろうことか示唆された。
また本研究ではマイクロリアタ-を用いた合成実験から岩石の流動が変成反応に及ぼす効果を明らかにすることを課題としていたが、マイクロリアタ-は5Kbの条件下で2週間圧力を維持できるものしか完成しなかった。原因はガスケットに使った材質が不適当であったためである。今年4月以降、装置の改良を待ち、実験を行う予定であったが、改良されたモデルは圧力の維持がさらに悪くなっており、使用に耐えなかった。現在更に改良を要求している。2週間の実験ではFeパンペリ-石成分のものからモンモリロナイトとザクロ石が生成された。パンペリ-石が生成されない理由はさらに検討しなければならない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Gropes,R.H.& Watanabe,T: "Metamorphism and uplift of Alpine schist in the Fraug Josef-Fox Glacien area of the Southeren Alps,New Zealard" Journal of Metamerplue Gealogg. 10. 171-180 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] GRAPES, R.H.& WATANABE, T.: "METAMORPHISM AND UPLIFT OF ALPINE SCHIST IN THE FRANE.JOSEF-FOX GLAUEIR AREA OF THE SOUTHERN ALPS, NEW ZEALAND" JOURNAL OF METAMORPHIC GEOLOGY.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1995-03-27  

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