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1990 年度 実績報告書

ニチニルシラン類と遷移金属錯体触媒との相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 01470096
研究機関広島大学

研究代表者

石川 満夫  広島大学, 工学部, 教授 (20025985)

研究分担者 大下 浄治  広島大学, 工学部, 助手 (90201376)
高木 謙  広島大学, 工学部, 助手 (80116615)
キーワード有機ケイ素ポリマ-
研究概要

1.前年度開発したロジウム(I)錯体触媒によるジエチニルジシランの重合の条件の検討を行ってこの重合法を確立し,種々の置換基を有するポリ[(ジシラニレン)ブトエンインー1,4ージイル]を合成できることを示した。又,本反応によって規則正しい交互共重合体の合成に成功した。さらにジエチニルモノシランにも本反応が利用できることを明らかにして,ポリ[(シリレン)ブトエンインー1,4ージイル]の合成を行った。
2.上記合成したポリマ-の諸性質を検討した。これらのポリマ-は光感応性を有し紫外光照射によって分子量の変化をおこすが,この反応を詳細に調べたところケイ素ーケイ素結合のラジカル解裂と生成したシリルラジカルの付加反応がこの光分解過程の主反応であることを明らかにした。又,ポリマ-をスピンコ-ティングによって数千A^^゚の膜厚の薄膜にした後,SbF_5蒸気にさらすと0.0009ー1.09S/cmの導電性を示すことがわかった。ポリマ-の熱重量分析からはポリマ-がセラミックス前駆体として利用できることがわかった。そのセラミックス収率は約50%であった。
3.2ーフェニルーおよび2ー0ートリルー置換2ー(フェニルエチニル)ヘキサメチルトリシランのニッケル(0)錯体触媒反応を行い,これらがケイ素基の1,3ー転位によるシラプロパジエンーニッケル錯体を中間体とする興味深い異性化反応をおこすことを見い出した。特に2ー0ートリル置換化合物では0ートリル基のメチル基のCーH結合活性化を含む異性化反応が見られた。さらに本反応を(フェニルエチニル)トリメチルシラン存在下で行いシラプロバジエンーニッケル錯体などの興味深い錯体中間体を捕捉することに成功した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Joji Ohshita: "Synthesis and Reactions of (E)ーBis(silyl)ーSubstituted Enynes" J.Org.Chem.55. 3277-3280 (1990)

  • [文献書誌] Mitsuo Ishikawa: "SiliconーCarbon Unsaturated Compounds.XVII.NickelーCatalyzed Reaction of 2ーPhenylー,and 2ー(oーTol)ー2ー(phenylethynyl)hexamethyltrisilane" J.Organomet.Chem.399. 205-213 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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