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1989 年度 実績報告書

高分子混合系濃厚溶液の動的光散乱測定

研究課題

研究課題/領域番号 01470105
研究機関三重大学

研究代表者

加藤 忠哉  三重大学, 工学部, 教授 (80023133)

キーワード光子相関法 / 高分子電解質複合体 / 電気泳動易動度 / ブロック共重合体 / 立体安定化 / 凝集作用 / 時間分割光散乱測定 / 動的光散乱
研究概要

新規に購入したタイムインタ-バル・ドメイン光子相関計システム(TIDC-100S)と既設の光散乱光度計を組合せ、大略以下の4つのテ-マについて研究を開始した。
(1)高分子電解質/界面活性剤複合体の形成と形態変化については、アニオン型のポリスチレンスルホン酸ナトリウムにカチオン型界面活性剤を加え、測定した回転半径と流体力学的半径より見積った複合体サイズとイオン凝縮との回転半径を議論する。内容は5月の高分子学会に報告する。
(2)カルボキシメチルセルロ-スの電気泳動光散乱を行い、電気泳動易動度の置換度および添加塩濃度依存性を測定した。内容の一部は7月にモントリオ-ルで開催されるIUPACにて発表の予定である。
(3)両端にカチオン型ブロックを持つ鎖長の異なるポリエチレンオキシドABA型共重合体の立体安定化および凝集機構とポリエチレンオキシド鎖長との関係を求め、効率的な凝集剤の分子設計への指針を探索した。内容は秋の界面現象に関する国際会議(IPC90、名古屋)にて発表を予定している。
(4)時間分割測定用の静的および動的光散乱解析ができる新しい光散乱光度計の試作を始めた。現在では100ms程度の特性時間を持つ比較的速い凝集沈澱現象やコンプレックス形成反応は静的光散乱法にて、散乱強度変化として追跡できる。特性時間が数分を越える一般の凝集現象は動的光散乱法によっても解析可能となった。さらに、角度依存性、分解能の改良、RGB三色レ-ザ-との組合せは今後の改良目標である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 桜井伸彰,加藤忠哉,高橋彰: "高分子電解質/界面活性剤複合体の形態変化" 高分子学会予稿集. 39. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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