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1989 年度 実績報告書

担子菌より医薬品新規リ-ド化合物の単離

研究課題

研究課題/領域番号 01470135
研究機関東北大学

研究代表者

野副 重男  東北大学, 薬学部, 教授 (50013305)

研究分担者 伏谷 眞二  東北大学, 薬学部, 助手 (80108563)
太田 富久  東北大学, 薬学部, 助手 (50108560)
草野 源次郎  東北大学, 薬学部, 助教授 (90004598)
近藤 嘉和  東北大学, 薬学部, 助教授 (30004584)
キーワード抗腫瘍性化合物 / 細胞毒性物質 / 担子菌産物 / 5-リポキシゲネ-ス / カルモジュリン
研究概要

平成元年度中に採集した約50種類の担子菌類の抽出エキスの脂溶性画分と水溶性画分について、それぞれマウス白血病、マウス結腸ガン、ヒト由来白血病、ヒト由来肺ガンなどの細胞系を用いたin vitroスクリ-ニングを行い、ニセクロハツ(Russula subnigricans)、クロアザアワタケ(Xerocomus nigromaculatus)から強力な抗腫瘍性物質を得た。核磁気共鳴スペクトルをはじめとする種々の機器デ-タおよび化学的知見からその構造を決定した。後者は現在合成抗ガン剤として用いられているAra-Cであることが判った。前者については、同属化合物が5種含まれているため、各々の構造についての研究を行っている。また、ミドリスギタケ(Gymropilus aeruginosus)およびシロカノシタ(Hydnum,repandum)にも細胞毒物質の存在が認められたので、その精製と構造決定を行っている。5-リポキシゲネ-ス阻害のスクリ-ニング系では、コウモリタケ(Albatyellus dispansus)およびヌメリアイタケ(A,yasudai)に活性が認められ、単離して構造研究を行った結果、ファルネシルフェノ-ル類の誘導体であることが判った。また、クロカワ(Boletopsis leucomlas)から強い阻害活性(IC50値=3.7×10^<-7>M)が得られ、その構造を決定した。
カルモジュリン依存C-MPM-ホスホジエステラ-ゼを用いたアッセイ法によるカルモジュリンアンタゴニストのスクリ-ニングにより、ニガクリタケ(Naematoloma fasciculare)からFasciculic acid誘導体を数種得た。
ラジオリガンド結合アッセイによって、ノウタケ(Calvatia craniiformis)抽出画分とムスカリン、ドパミン(D_2)、セロトニン受容体に親和性を有する物質が存在することがわかった。これら未解決の問題については、今後、精力的に検討を加えてゆく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Akira Takahashi: "Fasciculic Acids A,B and C as Calmodulin Antagonists from Mushroom Naematoloma fasciculare" Chemical and Pharmaceutical Bulletin. 37. 3247-3250 (1989)

  • [文献書誌] Akira Takahashi: "1-O-arabinofuranosyl cytosine from Xerocomus nigromaculatus" Chemical and Pharmaceutical Bulletin.

  • [文献書誌] Akira Takahashi: "A Potent 5 Lipoxygenase Inhibitor from Boletopsis leucomelas" Chemical and Pharmaceutical Bulletin.

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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