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1990 年度 実績報告書

哺乳類発生過程における遺伝子発現調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 01480002
研究機関名古屋大学

研究代表者

高橋 直樹  名古屋大学, 理学部, 助教授 (30179501)

キーワード遺伝子 / 転写制御 / ホメオボックス / 発生 / 哺乳類 / 分子生物学
研究概要

これまでに27個のマウスAntennapedia型ホメオボックス遺伝子のクロ-ン化の報告があるが、我々もコスミド及びファ-ジ遺伝子ライブラリ-より、まだ報告されていない3つのホメオボックス(Hox1.8,Hox3.5,Hox3.6)を含む17個のホメオボックス遺伝子をクロ-ン化した。これらのホメオボックス遺伝子は4つのクラスタ-(Hox1,Hox2,Hox3,Hox4)を形成しており、in situハイブリダイゼ-ションなどの結果から、発生過程で、外胚葉由来の神経管や中胚葉由来のいくつかの組織で発現していること、またクラスタ-中の遺伝子の配列順序と体軸に沿った発現領域との間には相関関係があることが報告されている。我々も新たにクロ-ン化した遺伝子についてin situハイブリダイゼ-ションでその発現を調べた結果、Hox3クラスタ-についても、他のクラスタ-と同様な、クラスタ-中の配列順序と体軸に沿った発現領域との関係があることが明らかになった。
T7プロモ-タ-を用いた大腸菌発現ベクタ-にマウスcDNAライブラリ-より単離したホメオボックスを含むクロ-ンcmー6(Hox1.1),cmー13(Hox3.5)及びHox3.1を含む遺伝子断片を結合したリコンビナントを作製し、合成した蛋白に対する抗体を調製した。免疫組織化学的実験によってこれらの抗体は、in situハイブリダイゼ-ションによって確認したマウス胎児での発現領域とほぼ同じ領域の核に存在する抗原を認識することが明らかになった。現在この抗体を用いて、アフィニティ-クロマトグラフィ-によって、in vivoでHox遺伝子産物が結合しているDNA断片の精製をおこなっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Noji,S.: "Expression pattern of the homeobox gene Hox3.5 during mouse development.As revealed by a simplified <in>___ー <situ>___ー hybridization method." Acta Histochemica et Cytochemica.

  • [文献書誌] 江口 吾朗他編: "発生・分化の遺伝子的背景" 東京大学出版会, 288 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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