研究概要 |
(1)アザシチジン処理によって生じたイネ矮性株のseedlingsよりcDNAを得,λgt10でライブラリ-を作成した。約20,000クロ-ンをdifferentiac hybridizationによってスクリ-ニングした結果,矮性と正常にそれぞれ特有な6クロ-ンが得られた。 (2)得られた6クロ-ンのうち,1.2Kb及び1.4KbのDNA配列を決定した.ホモロジ-サ-チの結果,1.4Kbのクロ-ンはガン関連rasー遺伝子の一種であることが判明した.これを<rgpl>___ーと名ずけた.1.2Kbのクロ-ンはこれまで知られていない遺伝子産物であった. <rgpl>___ーの発現はアザミチシン処理で抑制されていた.矮性M4のseedlingsでも<rgpl>___ー発現は低下していた.1.2Kbクロ-ンの発現は<rgpl>___ーとは逆にアザシチジン処理株,及びそのM4で増加していた. (4)アザシチジン処理で得られた矮性形質はM5まで安定に遺伝した.
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