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1989 年度 実績報告書

染色体操作による酵母の育種

研究課題

研究課題/領域番号 01480065
研究機関福山大学

研究代表者

福井 作蔵  福山大学, 工学部, 教授 (60013299)

研究分担者 川口 美恵子  福山大学, 工学部, 助手 (90204700)
泰野 琢之  福山大学, 工学部, 講師 (60198752)
キーワード染色体DNAの単離 / 染色体強化 / 細胞核単離 / 電気化学的細胞融合 / 異数体形成 / 酵母育種
研究概要

1 酵母染色体DNAの分離・単離
酵母Saccharomyces cerevisialの各種研究室株および醸造用実用株についてTAFE電気泳動による染色体DNAの分離を行い、分離パタ-ンの株特異性を明らかにした。アガロ-ス・ゲルを支持体とする同電気泳動で3本の染色体DNAの単離に成功した。目下ゲル中からの染色体DNAの溶出条件を検討している。
2 相同組換えを利用した染色体強化による酵母の育種
所謂δ配列を含むインテグレ-ション・ベクタ-を作成利用して、異種遺伝子挿入による強化染色体の作成を行った。異種遺伝子としてGLU1(グルコアミラ-ゼ遺伝子)、ALP1(αアミラ-ゼ遺伝子)およびBGL1(セロビア-ゼ遺伝子)を含むインテクレ-ション・ベクタ-の導入で新しい染色体バンドの形成が認められた。しかし、挿入遺伝子の発現は弱かった。理由は、多コピ-の異種遺伝子がタンデムに並び挿入された点にあると考えられた。目下遺伝子挿入条件の改良し、高率発現株の育種をすすめている。
3 酵母細胞核の単離、ならびに細胞ー細胞間、細胞ー核間、核ー核間の電気化学的融合による染色体の特異化。
凍結細胞の破砕にはじまる新しい核単離法を確立し、通電・電気パルス法によるプロトプラスト・プロトプラスト間融合、プロトプラスト・核間融合。核・核間融合の条件設定を試みた。プロトプラスト間融合で生じたヒュ-ザントは、染色体DNA分析の結果、アニュ-プロイド(異数体)が多く、特別な染色体が強化または弱化された。異数体の形成機構と安定化機構について推論した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Hatano: "Characterization of Chromosomes in transformed yeast-cells with integration vectors encoding genes for amylases and βーglucosidases" Agric,Biol.Chem.

  • [文献書誌] 泰野琢之: "酵母凍結破砕細胞から単離した核の染色体" 日本農芸化学会誌. 64. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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