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1991 年度 実績報告書

ナラ類の生態遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01480073
研究機関九州大学

研究代表者

宮崎 安貞  九州大学, 熱帯農学研究センター, 教授 (40038336)

研究分担者 伊藤 哲  九州大学, 農学部, 助手 (00231150)
岡野 哲郎  九州大学, 農学部, 助手 (00194374)
荒上 和利  九州大学, 農学部, 助教授 (00038340)
井上 晋  九州大学, 農学部, 助教授 (20038342)
キーワードナラ類 / 生態遺伝 / 遺伝的変異 / 産地試験 / 主成分分析
研究概要

平成3年度は本研究課題の最終年で3年目となる。本年度は当初の計画通りに対象地域は本州の紀伊半島及び四国地方として,また対象樹種はナラ類のうちミズナラ,コナラ,オオバコナラの3樹種とする現地調査を実施した。平成3年秋季に奈良県大台ケ原及びその周辺部,愛媛県石鎚山及び周辺山地,徳島県剣山及びその周辺部の3地域について全員によって現地調査及び研究試料の収集を行った。なお,本年度は台風19号の影響によったのか,ナラ類の着果状況は予想を上廻る凶作年であった。
奈良県大台ケ原及びその周辺部のナラ類天然林ではミズナラ20個体が調査された。また愛媛県石鎚山及び周辺山地ではミズナラ4個体,コナラ10個体が調査できた。さらに徳島県剣山及び周辺一帯ではミズナラ6個体,コナラ11個体,オオバコナラ2個体が調査された。そこで,ナラ類全体としては,ミズナラ,コナラ,オオバコナラの3樹種について合計6母樹集団から47母樹個体が調査されたことになる。各母樹はそれぞれ成葉10枚8形質,堅果20個5形質,殻斗20個5形質について計測を行ったので,測定値は総数約1万4000となった。
成果の取纏めは主成分分析法によって各集団の遺伝的特性及び遺伝的関連性を明らかにしようとするもので,目下分析中である。
採取した堅果は母樹系統別に分けて九州大学早良演習林の苗畑に播種を終了しているが,系統の数は47母樹系統である。これらは成苗を得た後,次年度に産地試験地に定植していく予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 宮崎 安貞,井上 晋,荒上 和利,岡野 哲郎: "ナラ類の生態遺伝学的研究(I)ー九州産と北海道産コナラとの形態比較ー" 日本林学会大会発表論文集. 101. 307-308 (1991)

  • [文献書誌] 宮崎 安貞,井上 晋,荒上 和利,岡野 哲郎: "ナラ類の生態遺伝学的研究(II)ー九州産と北海道産カシワとの形態比較ー" 日本林学会大会発表論文集. 101. 309-310 (1990)

  • [文献書誌] 岡野 哲郎,宮崎 安貞,井上 晋,荒上 和利,伊藤 哲: "コナラ属4種の外部形態における種間差異について" 日本林学会九州支部研究論文集. 44. (1992)

  • [文献書誌] 宮崎 安貞,井上 晋,荒上 和利,岡野 哲郎,伊藤 哲: "ナラ類の生態遺伝学的研究(III)ー本州西部4地域産コナラの形態的比較ー" 日本林学会大会発表論文集. 103. (1992)

  • [文献書誌] 宮崎 安貞,井上 晋,荒上 和利,岡野 哲郎,伊藤 哲: "ナラ類の生態遺伝学的研究(IV)ー本州西部3地域産ミズナラの形態的比較ー" 日本林学会大会発表論文集. 103. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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