研究課題/領域番号 |
01480097
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
星野 正生 琉球大学, 農学部, 教授 (10136898)
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研究分担者 |
及川 卓郎 琉球大学, 農学部, 助手 (90160407)
馬場 繁幸 琉球大学, 農学部, 助手 (30117585)
佐藤 一紘 琉球大学, 農学部, 助教授 (50045126)
中須賀 常雄 琉球大学, 農学部, 助教授 (40045133)
渡嘉敷 義浩 琉球大学, 農学部, 助教授 (70045128)
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キーワード | 飼料資源 / 木本植物の飼料化 / 木本植物の再生力 / 一般飼料成分 / 施肥効果 / 単葉の分光反射特性 |
研究概要 |
琉球大学農学部及び西表島の附属熱帯農学研究施設を拠点とし、有用木本植物の飼料化について多面的検討を行っている。優先順位の高い14樹種の生葉を採集し、有害性と成分に関する試験の準備を整えた(多和田)。14樹種の乾燥試量については、ヤギを用いて嗜好性の検討を終えたので、生葉について同様の検討を進めながら、乾燥試量で嗜好性の高かったアカメガシワ、オオバギの採食促進効果について検討している(及川)。14樹種にアルファルファ、沖縄で一般に飼料として利用されているノカラムシの草本2種を加えて、一般飼料成分及び栄養元素組成の分析を進めている。分析未了ではあるが、アルファルファと比較すると、粗蛋白含量の指標となるNの含量が同程度以上のものとしてウラジロエノキ、アカメガシワ等9樹種認められ、Fe、Mnは全般に多く、ZnとCuは少ない。アカメガシワのMnが格段に多い事は注目される点である(志茂)。及川の試験を待って、肉質に与える食味、成分についての分析を準備している(東盛)。安定した収穫方式について、14樹種のうち検討済みの4樹種を除いた10樹種で検討し、再生力の強いアカギ、シマグワ等5樹種、中庸のアカメガシワ、オオバイヌビワ等4樹種、弱いオオイワガネに区分できた。Nの施肥効果についてはアカメガシワを対象に検討し、無施肥区に対し多施肥区は生葉収量で3.5倍、樹高で2倍と云う顕著な施肥効果が認められた(星野、新城)。造林の基礎として、オオバギの落葉・落枝の季節変化を測定し、森林生態学的検討を続けている(中須賀)。また、種苗生産の基礎として、有性及び無性繁殖法について検討している(馬場)。オオバギ及びアカギの適地を検討するため、その分布地で土譲調査を行い、理化学性に関する分析を進めている(渡嘉敷)。さらに、資源量調査の基礎として沖縄産30樹種について、その単葉の分光反射特性の検討を行った(佐藤)。
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