研究課題/領域番号 |
01480097
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
星野 正生 琉球大学, 農学部, 教授 (10136898)
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研究分担者 |
馬場 繁幸 琉球大学, 農学部, 助手 (30117585)
新城 健 琉球大学, 農学部, 助手 (30179072)
佐藤 一紘 琉球大学, 農学部, 助教授 (50045126)
中須賀 常雄 琉球大学, 農学部, 助教授 (40045133)
渡嘉敷 義浩 琉球大学, 農学部, 助教授 (70045128)
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キーワード | 飼料資源 / 施肥効果 / 葉の再生量 / 飼料成分 / 群落形成 / 現存量 / 分光反射特性 |
研究概要 |
沖縄の木本植物の内、飼料として利用できる可能性のあるものとして50数種を挙げ、その幾つかについて以下のような検討結果を得た。 星野は5科10種の供試木について、再生力の調査を行った。枝のみを収穫した場合、再生量は収穫回数が進むに従い急激に低下し、枝全体の枯死、または部分的な枯死が見られた。枝全体の枯死が多いものとしては、オオイワガネ、ハマイヌビワ、クサトベラが挙げられる。(再生量/第1回の収穫量)はオオイワガネ、ブッソウゲ、アカメガシワ、ギランイヌビワ、オオハマボウ、アカギ、ハマイヌビワ、オオバイヌビワ、シマグワ、クサトベラの順で大きかった。この比と枯死率の間に、明瞭な関係は認められなかった。新城は、アカメガシワを人工植栽し、仕立てたものの乾物収量に対する窒素施肥の影響について調査した。この種は施肥窒素に強く反応し、供給量に応じて乾物収量は著しく増加した。施肥の影響は、葉面積、粗蛋白量の増大に強く反映し、窒素含有率にはほとんど差異は認められない。若いものを50cmの高さで刈取り中刈仕立てにした場合、年4回刈取りでも良好な再生を示し、施肥により大きな増収を示した。渡嘉敷・志茂は立地の土壌条件と葉の栄養元素組成について検討した。オオバギとアカギが、各々相対的に優勢な立地の土壌は、異なる母材の特徴を反映して理化学性において顕著な差異を示した。両種の葉の一般飼料成分及び栄養元素組成は、類似の傾向を示した。馬場は、アカメガシワの群落形成について検討し、根系からの萌芽と云う特異な戦略で群落を形成している事を示した。中須賀は、アカメガシワの林分構造、現存量等を検討し、樹高ー胸高直径の曲線式を求め、現存量を部位別に明らかにした。佐藤は、7樹種を対象に単葉の分光反射特性を季節別に測定し、リモ-トセンシングによる資源量調査の基礎的知見として、3月に特徴的な特性値を示す樹種がある事を、明らかにした。
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