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1990 年度 実績報告書

高等動物における細胞質型及びミトコンドリア型アイソザイム遺伝子の発現制御機講の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01480149
研究機関大阪大学

研究代表者

島田 和典  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (40037354)

研究分担者 瀧原 義宏  大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60226967)
瀬戸山 千秋  熊本大学, 医学部, 講師 (60040250)
キーワードアスバラギン酸ーーリンゴ酸シャトル / アイソザイム / 細胞質型AspAT遺伝子 / ミトコンドリア型AspAT遺伝子 / 細胞質型MDH遺伝子 / ミトコンドリア型MDH遺伝子 / 遺伝子発現 / GRE配列
研究概要

実験糖尿病やホルモン投与等の糖新生条件下におけるアイソザイム遺伝子の発現変化について、個体レベル及び細胞レベルの解析を行った。
1.高蛋白食、アロキサン及びハイドロコ-チソン投与により実験糖尿病マウスを作製し、肝臓における、細胞質型及びミトコンドリア型アスパラギン酸アミノ基転移酵素(cAspAT、mAspAT)と同じく細胞質型及びミトコンドリア型リンゴ酸脱水素酵素(cMDH、mMDH)の酵素活性とmRNAレベルを正常マウスのものと比較した。その結果、実験糖尿病マウスでは、正常マウスに比べて、cAspATの著明な発現の増大を認めたが、他のアイソザイムについては変化を認めなかった。
2.ラット肝細胞株H411Eを用いて、アイソザイム遺伝子の発現に対するdexamcthasone^-(Dcx)とcAMPの効果を検討した結果、Dcx処理によりcAspAT遺伝子の発現は著明に増大し、そのレベルはcAMPとの併用でさらに増強された。一方、mAspAT、cMDH、mMDH遺伝子の発現変化は認めなかった。cAspAT遺伝子の5'上流域には2つのGRE(Glucoーcorticoidーresponsive element)様配列(GREー1;-577/-567bp、GREー2;-459/-441bp)が存在している。そこで、5'上流域の種々の長さを持つDNA断片とCAT遺伝子を融合させた組換え体を作製しH411E細胞に導入後、Dexによる発現誘導に関与するDNA領域を検索した。その結果、-501bp〜-385bpの領域を欠失させたものではDexによる誘導が認められず、-459/-441bpに存在するGREー2が重要と考えられた。このことを確かめる為に、それぞれのGRE様配列を含むDNA断片を、Dexで誘導を受けないことを確認したマウスSAP(serum anyloid P component)遺伝子の上流に接続し、Dexによる効果を検討した結果、GREー2を接続した場合にのみ発現の増大が認められた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Barun K.Choudhury: "Molecular cloning and sequence analysis of the human cytosolic aspartate aminotransferase gene" Biochemistry International. 22. 583-591 (1990)

  • [文献書誌] Kazunori Shimada: "Molecular structures and evolution of mouse isozyme genes functioning in the malateーaspartate shuttle In;Isozymes" WileyーLiss Inc.New York Ogita,Z.and Markert,C.M.eds, 139-158 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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