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1990 年度 実績報告書

島根県離島における長寿者のポジティブヘルス要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01480206
研究機関島根医科大学

研究代表者

多田 學  島根医科大学, 医学部, 教授 (80127521)

研究分担者 阿部 美代子  島根医科大学, 医学部, 助手 (40177043)
岸本 拓治  島根医科大学, 医学部, 助手 (00116394)
福澤 陽一郎  島根医科大学, 医学部, 講師 (40127527)
キーワード超高齢者 / 農山村 / 健康 / ADL
研究概要

島根県S町の90歳以上長寿者27人の、健康、生活、食生活の実態把握と離島の長寿者の比較から、次のような結果が得られた。
今回の調査結果(農山村S町)においても、長寿者の両親の死亡年齢は、既報と同様に両親の死亡した時代からして、約半数が当時としては長寿といえる年齢であった。この地域での長寿者の健康状態は、90歳を過ぎても活動的な人が多く、男性では66.7%、女性77.3%と多かったが、調査不能の人は入院中であり、これらを考慮すると既報の地域よりも、活動的な人はやや少ない傾向がみられた。
S町の長寿者は、規則的に食事をする人、家族と同じ食事をとっている人はどちらも高率で85.2%であった。食品別の摂取状況では、農山村であるにもかかわらずこの地域の長者寿は海草の摂取頻度が高かった。しかし、食品のバランス面から見ると、既報の離島に比較して必ずしも好ましい結果ではなかった。食品の好みでは、男女とも野菜、大豆製品、海草を好きなものが約70〜80%と多かったが、魚について男性は好きなものが83.3%と多く、それに対して女性は40%と低率であった。
長寿者になってからの趣味を持っている人は、37.0%と既報に比較して少なく、特に女性では低率であった。健康への心がけを持っている人は男性58.3%に比し女性が80.0%と多く、既報と逆の傾向であった。
長寿者の血液生化学検査、血圧、ADLについては、中間集計ではあるが、次のような傾向がみられた。血液検査結果は、貧血者と低コレステロ-ル血症が多くみられた。血圧値については、正常血圧域、高血圧治療者の境界域高血圧の人たちが比較的活動的であったが、寝たきりの人は低血圧であった。東京都老研式ADL(12点満点)を既報の離島とS町と比較すると、離島が男5.3女3.4、S町が3.4、女2.9であり、離島の地域のADLが高得点であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 阿部 美代子: "島根県における長寿者の生活実態ー石見地区と離島地区の比較ー" 厚生の指標.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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