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1989 年度 実績報告書

DNA増幅によるヒト・サイトメガロウイルス検出法の開発とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 01480261
研究機関札幌医科大学

研究代表者

千葉 峻三  札幌医科大学, 医学部, 教授 (50045374)

研究分担者 鈴木 信寛  札幌医科大学, 医学部, 助手 (50216420)
吉田 幸一  札幌医科大学, がん研究所, 講師 (60117653)
山中 樹  札幌医科大学, 医学部, 助教授 (70045508)
キーワードヒト・サイトメガロウイルス / DNA検出法 / ドット・ブロット・ハイブリダイゼ-ション / ポリメラ-ゼ連鎖反応 / PCR法
研究概要

Polymerase chain reaction(PCR)法とDNAハイブリダイゼ-ション法を用いたヒトサイトメガロウイルス(HCMV)DNA検出法の開発を試み以下の成績を得た。
1.作製したプライマ-はHCMV DNAを特異的に増幅し、他のヒトヘルペスウイルDNA、HEL細胞DNAを増幅しなかった。また作製したプロ-ブを用いて増幅HCMV DNA断片を特異的に検出できた。
2.増幅HCMV DNA断片を組み込んだプラスミドを用いた再構成実験において、PCR法の検出感度は電気泳動法で10^<-3>pg、ドットブロットハイブリダイゼ-ション法で10^<-5>pg、(HCMV DNAとして、それぞれ 10^<-1>〜10^<-2>pg、10^<-2>〜10^<-3>pg)であった。
3.一定の感染価を有するウイルス液を希釈してPCR法によるHCMV DNAの検出感度を検討したところ、PCR法は細胞培養法に比べて少なくとも10倍以上の検出感度を有していた。
4.健康乳児尿を用いたPCR法と細胞培養法との比較で、抗体陽性者18名中、PCR法陽性15名、細胞培養法陽性9名であった。また、細胞培養法陽性者はPCR法で全て陽性であった。
5.PCR法による結果の判定までに要する時間は24時間以内で、従来のHCMV検出法に比べ、高感度かつ迅速性に優れ、凍結材料の使用も可能であり、臨床への幅広い応用が可能であると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 母坪智行: "Polymerase Chain Reaction法によるヒトサイトメガロウイルスDNA検出法の開発" 札幌医学雑誌. 59. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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