研究課題/領域番号 |
01480263
|
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
松尾 宣武 慶應義塾大学, 医学部・小児科学教室, 助教授 (50173802)
|
研究分担者 |
工藤 純 慶應義塾大学, 医学部・分子生物学教室, 助手 (80178003)
清水 信義 慶應義塾大学, 医学部・分子生物学教室, 教授 (50162706)
荒木 清 慶應義塾大学, 医学部・小児科学教室, 助手 (60167997)
玉井 伸哉 慶應義塾大学, 医学部・小児科学教室, 助手 (80171883)
|
キーワード | 遺伝性成長ホルモン単独欠損症 / DNA診断 / RFLP / GHーN遺伝子 |
研究概要 |
遺伝性成長ホルモン単独欠損症/A型に一致する臨床・内分泌学的特徴を有しながら、成長ホルモン遺伝子(GHーN gene)の欠失を認めない一日本人女児の遺伝子解析をすすめた。当該年度の検討の結果、以上の所見が明らかにされた。 1)BglIIRFLP:発端者8.1/3.0、父8.1/3.0、母8.1、同胞/-3(全員正常身長)8.1/3.0。発端者は父から変異遺伝子に連鎖した3.0と母から変異遺伝子に連鎖した8.1を受け継ぎ、同胞は父から変遺伝子に連鎖した3.0と母から正常遺伝子に連鎖した8.1を受け継いだと推測される。 2)MspIRFLP:発端者4.3/3.6、父3.6、母4.3/3.6、同胞1-34.3/3.6。発端者は父から変異遺伝子に連鎖した3.6と母から変異遺伝子に連鎖した4.3を受け継ぎ、同胞は父から正常遺伝子に連鎖した3.6と母から変異遺伝子に連鎖した4.3を受け継いだと推測される。 上記成績は、同胞に関して、BglIIRFLPでは父から変異遺伝子を受け継ぎ、MspIRFLPでは母から変異遺伝子を受け継いだこととなり、相矛盾する。すなわち、本症例においては、構造遺伝子の微細な異常(点突然変異など)及び大きな異常(完全欠失など)は存在しない可能性が極めて高い。現在GHーN遺伝子のシ-クエンシングによる確認を行っている。
|