研究概要 |
ラットのlife spanを通してトレ-ニングを計画したが、無事に2年間行なうことができた。また, ^<31>PNMRの測定についても,トレ-ニング前(0カ月),トレ-ニング開始3カ月,6カ月,9カ月,12カ月,15カ月,18カ月,21カ月の計8回実施した。また、ラットの1年齢および2年齢において、組織化学的検討(筋線維組成,筋線維横断面績),生化学的検討(SDH活性,PFK活性)を行なった。 ^<31>PNMRの結果は、トレ-ニング開始3カ月時にみられたトレ-ニング群とコントロ-ル群の差(電気刺激による運動時PCr/PCr+Piの比がトレ-ニング群では低下しない。また、刺激中止後の回復時では、トレ-ニング群のタイムコンスタントがより速い)が、21カ月時まで保たれることが明らかとなった。 一方、コントロ-ル群は、12カ月時までは、PCr/PCr+Piの動態は、同様な変化をみせていたが、15カ月時以降(ラットは18カ月齢)において、今まで示していた値よりさらに低下する傾向がみられた。この変化は、agingにより筋エネルギ-代謝の低下を示すものである。 本年度で、実験部分は終了し、来年度(最終年度)は、これらのデ-タ-の解析あるいは、保存してある筋組織を用いて、生化学的検討を実施する予定である。
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